研究課題/領域番号 |
16J02459
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研究種目 |
特別研究員奨励費
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 国内 |
研究分野 |
医化学一般
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
三浦 静 九州大学, 大学院医学系学府, 特別研究員(DC2)
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研究期間 (年度) |
2016-04-22 – 2018-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2017年度)
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配分額 *注記 |
2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
2017年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2016年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
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キーワード | ダイレクトリプログラミング / 腸前駆細胞 / 腸幹細胞 |
研究実績の概要 |
ヒト臍帯静脈内皮細胞(HUVEC)に4つの転写因子(HNF4A、FOXA3、GATA6、CDX2)をレトロウイルスを用いて導入し、マトリゲルを用いた3次元培養を行うことによって、ヒト誘導腸前駆細胞を作製した。ヒト誘導腸前駆細胞は、ヒト胎児由来の腸前駆細胞と同様に胎児型球状オルガノイドを形成した。ヒト誘導腸前駆細胞は、形態だけではなく、遺伝子発現もヒト胎児由来の腸前駆細胞と似ており、腸上皮細胞マーカーの発現が確認できた。また、ヒト誘導腸前駆細胞は、ヒト胎児由来腸前駆細胞と同様に長期間培養が可能であり、長期間培養しても染色体の異常も認められなかった。さらに、ヒト誘導腸前駆細胞を免疫不全大腸炎モデルマウスに移植すると生着し、障害を受けた大腸組織を再構築した。また、生着した組織の免疫染色を行うと、大腸上皮細胞マーカーを発現していた。そして、この成果を論文にまとめ、2017年10月にCell Stem Cell誌で発表した。本研究は、ヒトの細胞からヒト誘導腸前駆細胞への運命転換に必要な転写因子を世界で初めて発見した研究であり、大変意義のある研究である。また、本研究に用いたダイレクトリプログラミングという方法を用いれば、倫理的問題や腫瘍形成のリスクを回避することができる。また、短時間に目的の細胞を得られるという利点もある。このように、今後の腸の疾患研究や移植医用や創薬研究に応用できる非常に重要な成果である。
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現在までの達成度 (段落) |
29年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
29年度が最終年度であるため、記入しない。
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