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昆虫脳IP3イメージングを核とする絶食による侵害熱反応低下の神経機構の研究

研究課題

研究課題/領域番号 16J02571
研究種目

特別研究員奨励費

配分区分補助金
応募区分国内
研究分野 動物生理・行動
研究機関首都大学東京

研究代表者

大橋 ひろ乃  首都大学東京, 理工学研究科, 特別研究員(DC2)

研究期間 (年度) 2016-04-22 – 2018-03-31
研究課題ステータス 完了 (2017年度)
配分額 *注記
1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
2017年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
2016年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
キーワード痛覚 / 摂食制限 / ショウジョウバエ / leucokinin / 神経ペプチド / IP3イメージング / 絶食
研究実績の概要

ショウジョウバエ成虫は,侵害熱に当たる温度 (≧44 ゜C) のホットプレートに置くとジャンプによりこの刺激から逃れようとする。この行動を侵害熱反応という。これまでの研究から,摂食制限により侵害熱反応が低下し,その制御に神経ぺプチドの1種であるLeucokinin (Lk) およびその受容体であるLk receptor (Lkr) が関与することが示唆された。また,変異体を用いた摂食行動解析の結果から,Lkは摂食により分泌されると考えられている (Curr Biol., 2010, 20: 969-978)。これまでの研究を踏まえ,絶食により脳内でのLk/Lkr シグナルが低下し,その結果,侵害熱反応を制御する神経回路の機能を変化させるという仮説を立てた。変異体を用いた行動解析が進められているものの,実際に摂食制限によるLk/Lkrシグナルの低下を直接調べた報告は過去にない。このため,変異体を用いた行動解析を行うことに加え,脳内の Lk/Lkrシグナルを測定することを目指した。
まず,イメージング解析によりLkrシグナルレベルを測定するためIP3に反応する蛍光プローブ (LIBRAv) の利用を試みた。しかし,ハエでLIBRAvはIP3依存的に反応するとは言えず,Lkrシグナルの変化を直接観察するなどの応用には至らなかった。次に定量PCRと抗体染色をでLkシグナルを測定した。その結果,摂食制限によってmRNAの発現量は変わらないものの,細胞体のLkシグナルレベルが低下することが分かった。よって,摂食制限によりLkの分泌が促進された結果,細胞内Lkが減少したと考えられる。またLkrノックアウト系統と,Lkを発現する神経を抑制した系統においては,摂食制限による侵害熱反応低下が見られなかった。以上の実験結果から,摂食制限はLkの分泌を誘導し,侵害熱反応を低下させることが示唆された。

現在までの達成度 (段落)

29年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

29年度が最終年度であるため、記入しない。

報告書

(2件)
  • 2017 実績報告書
  • 2016 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて 2018 2017 2016

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (3件) (うち国際学会 1件)

  • [雑誌論文] Leucokinin signaling regulates hunger-driven reduction of behavioral responses to noxious heat in Drosophila.2018

    • 著者名/発表者名
      Ohashi H, Sakai T
    • 雑誌名

      Biochem Biophys Res Commun.

      巻: 499 号: 2 ページ: 221-226

    • DOI

      10.1016/j.bbrc.2018.03.132

    • 関連する報告書
      2017 実績報告書
    • 査読あり
  • [学会発表] The neuropeptide signaling involved in starvation-dependent reduction of heat nociception in Drosophila,2017

    • 著者名/発表者名
      大橋ひろ乃
    • 学会等名
      第40回日本神経科学大会
    • 関連する報告書
      2017 実績報告書
  • [学会発表] A neuropeptide signaling regulates starvation-dependent reduction of heat nociception in Drosophila2016

    • 著者名/発表者名
      Hirono Ohashi
    • 学会等名
      北米神経科学学会
    • 発表場所
      サンディエゴコンベンションセンター
    • 年月日
      2016-11-21
    • 関連する報告書
      2016 実績報告書
    • 国際学会
  • [学会発表] The exploration of neuropeptide involved in starvation-dependent reduction of heat nociception in Drosophila2016

    • 著者名/発表者名
      Hirono Ohashi
    • 学会等名
      日本神経科学学会
    • 発表場所
      パシフィコ横浜
    • 年月日
      2016-07-21
    • 関連する報告書
      2016 実績報告書

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公開日: 2016-05-17   更新日: 2024-03-26  

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