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協奏的二元機能を有する新規チタン酸化合物光触媒による新しい有機化学反応の開拓

研究課題

研究課題/領域番号 16J03722
研究種目

特別研究員奨励費

配分区分補助金
応募区分国内
研究分野 触媒・資源化学プロセス
研究機関京都大学

研究代表者

和田 江美子  京都大学, 人間・環境学研究科, 特別研究員(DC2)

研究期間 (年度) 2016-04-22 – 2018-03-31
研究課題ステータス 完了 (2016年度)
配分額 *注記
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
2016年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワード酸化チタン / チタン酸ナノチューブ / 光触媒 / 酸触媒
研究実績の概要

当初の目的は、ナノチューブ構造を持つチタン酸化化合物(TiNT、H2Ti3O7, 層状チタン酸化合物)を光触媒として応用することであったが、金属担持の代わりにイオン交換サイトを利用してニッケルやパラジウムなどの金属種を挿入した場合には、アルコール酸化反応をほとんど進行せず金属無添加TiNTの光触媒活性と同等もしくはそれ未満であった。イオン交換サイトに金属種を挿入し可視光応答化などを検討する予定であったが、イオン交換後はチューブ本体の構造がゆがむためか、逆効果になった。
新しい光触媒反応の検討では、ジオールからの脱水素的ラクトン(環状エステル)生成反応に成功し、特にベンゼンジメタノールからフタリドを得る反応では、高選択的に進行した(選択率・収率ともに90%)。本反応では白金添加ルチル型TiO2光触媒が最適であった。金属を添加しないTiO2光触媒では反応は進行せず、反応を効率よく進行させるために金属種の添加は必須であると考えられたが、一部の光触媒的有機反応に観察されたような、金属種による触媒作用は見られなかった。直鎖アルカンジオールやシクロヘキサンジメタノールからのラクトン生成反応においても、白金添加ルチル型TiO2によって高収率に反応が進行した。これらの反応に白金添加TiNTを単独で適用するとラクトンの生成量はわずかであり、光触媒として有機反応に利用するには不適切であると考えられた。そこで、TiNTを酸触媒として利用することを考え実験を行った。TiNT(金属添加なし)と白金添加TiO2を物理混合して反応に適用すると、フタリドの生成速度は向上し、白金添加TiO2単独で得られる収量と比較しておよそ2倍となった。TiNTを光触媒および酸触媒の両機能を持った触媒として応用することはできなかったものの、酸を光触媒反応の補助剤として組み合わせた反応系には成功した。

現在までの達成度 (段落)

翌年度、交付申請を辞退するため、記入しない。

今後の研究の推進方策

翌年度、交付申請を辞退するため、記入しない。

報告書

(1件)
  • 2016 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて 2017 2016

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 謝辞記載あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Direct cyanomethylation of aliphatic and aromatic hydrocarbons with acetonitrile over metal loaded titanium oxide photocatalyst2017

    • 著者名/発表者名
      Emiko Wada, Tomoaki Takeuchi, Yuki Fujimura, Akanksha Tyagi, Tatsuhisa Kato, and Hisao Yoshida
    • 雑誌名

      Catalysis Science & Technology

      巻: - 号: 12 ページ: 2457-2466

    • DOI

      10.1039/c7cy00365j

    • 関連する報告書
      2016 実績報告書
    • 査読あり / 謝辞記載あり
  • [学会発表] シアノメチル化反応における金属触媒の効果2016

    • 著者名/発表者名
      和田江美子、竹内智亮、加藤立久、吉田寿雄
    • 学会等名
      第5回 JACI/GSCシンポジウム
    • 発表場所
      神戸
    • 年月日
      2016-06-02
    • 関連する報告書
      2016 実績報告書

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公開日: 2016-05-17   更新日: 2024-03-26  

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