研究課題/領域番号 |
16J05250
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研究種目 |
特別研究員奨励費
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 国内 |
研究分野 |
社会学
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研究機関 | 一橋大学 |
研究代表者 |
大島 岳 一橋大学, 大学院社会学研究科, 特別研究員(DC2)
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研究期間 (年度) |
2016-04-22 – 2018-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2017年度)
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配分額 *注記 |
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
2017年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2016年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
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キーワード | HIV/AIDS / セクシュアリティ / 社会調査 / 病いと障がいの語り / ライフストーリー / スティグマ / レジリエンス / 当事者研究 / HIV / 社会的苦痛 / 継承 |
研究実績の概要 |
性感染HIV陽性者が「HIV/エイズと共に生きる」とはどのようなことか。当事者団体の協力を得て、全国のHIV治療拠点病院やNPOを対象にニューズレターやメーリングリストでの募集による調査協力者を募り、21名の調査協力者を得た。インタビューガイドを作成し、半構造化面談を実施し音声データをICレコーダーに記録したのちに文字化したものを分析のための一次データとした。 結果、エイズ黎明期から近年まで幅広い調査協力者を得て多様で豊かな人生の語りを聴くことができた。とりわけ、HIVだけではないセクシュアリティ、薬物や性依存などメンタルヘルス、貧困、就労といった重層的なスティグマや生きづらさを抱えながら当事者と支援者が,医療や自身を取り巻く社会的状況にどのように困難に抗い,あるいは共に生きていたのかを詳細に聴き取ることによって、具体的な分析と考察を展開した。 我が国での薬(医療)の急速で目覚ましい進展とは対照的に、性感染HIV陽性者当事者を取り巻くスティグマが強く孤立を強いる社会状況はほとんど変わっていない。だがそのような困難な状況の中でも、HIV陽性者は同じ当事者や支援者とつながりながら、生きる力を養っていた。のみならず、予防啓発や支援活動などエイズ対策における鍵となる重要な役割を果たしていた。ゆえに、エイズ対策への当事者のより積極的な関わりの重要性を打ち出したGIPA原則(The Principle of Greater Involvement of People Living with HIV/AIDS)と、それを実現するに際し必要となるピアな関係性構築の推進が重要となることを明らかにした。
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現在までの達成度 (段落) |
29年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
29年度が最終年度であるため、記入しない。
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