研究課題/領域番号 |
16J05461
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研究種目 |
特別研究員奨励費
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 国内 |
研究分野 |
英米・英語圏文学
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研究機関 | 慶應義塾大学 |
研究代表者 |
大島 範子 慶應義塾大学, 文学研究科, 特別研究員(DC2)
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研究期間 (年度) |
2016-04-22 – 2018-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2017年度)
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配分額 *注記 |
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
2017年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2016年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
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キーワード | ウィリアム・ダヴェナント / ジョン・ミルトン / アンドリュー・マーヴェル / ストア派 / 牢獄 / 変節 / 内戦期 / 共和制 / イングランド内戦 / 王党派 / 自己保存 / プロパガンダ演劇 / イメージ戦略 / 変節者 |
研究実績の概要 |
本研究は、William Davenantの1650 年代の共和国支配下における活動を、本来王党派であった劇作家の立場を注視しながら、権力とのネゴシエーションという観点から分析することを目的としたものである。 本年度はまず、昨年度のDavenantについての研究成果を「貞淑な妻の申し開き―――ダヴェナントの『ロードス島攻囲』(1656)における、捕囚と変節」のタイトルで論考としてまとめ、Shakespeare Journalに受理された。 さらに、本年度は並行して、王党派から議会派への政治的変節者としてのDavenantの立ち位置をより明確にするために、40年代後半に、議会派によって投獄された王党派により執筆され出版された比較的知名度の低い獄中パンフレット群において使われている、王党派への忠誠を描くレトリックの調査を進めた。Early English Books Online等を活用したこれらの調査の結果、彼らによって表象される牢獄は、獄中にあっても苦難に耐えて精神を堅固に保って心を動かさないストア派的英雄の表象と結びつけられていることが明らかとなった。これらの研究結果から、本年は主に次の二点に関して、研究発表を行った。 (1)1651年のAndrew Marvellの中編詩Upon Appleton Houseと、その背後にある王党派による牢獄表象についての研究発表を、6月のイギリス革命史例会で行った。 (2)40年代後半の王党派の牢獄表象の結実としてのチャールズ一世のEikon Basilike(1649)と、それへの反論として書かれたJohn MiltonのEikonoklastes(1649)とを、牢獄におけるストア派的英雄の表象の仕方に着目しながら詳細に比較することによって、彼らの対立軸をより明確にすることを目的とした研究発表を12月にミルトン協会全国大会にて行った。
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現在までの達成度 (段落) |
29年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
29年度が最終年度であるため、記入しない。
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