研究課題
特別研究員奨励費
本研究は中性子数(もしくは陽子数)が陽子数(中性子数)に比べて極端に多い中性子(陽子)過剰不安定原子核構造はどのようになっているか、という原子核物理学の重要課題の一つとなっている。その中でも中性子数20付近の中性子過剰な原子核の構造はその特異な構造から非常に注目を集めている原子核領域である。本研究では、中性子過剰なNe同位体の基底状態について基本的な物理学量である電磁気モーメントを測定することで、基底状態の単一粒子状態や変形について系統的なデータを取得し、中性子数20領域の詳細な原子核構造を議論することを目的とする。本研究では中性子過剰なNeの電磁気モーメントを測定するために、ベータNMRと空間的にスピンをある方向に偏らせた(スピン偏極した)不安定核ビームを組み合わせるという新たな手法を考案し、そのために必要な開発研究を行った。希ガスであるNeでのベータNMRに利用可能な停止素材のデータは非常に少なく、この研究には、まずNeを用いてベータNMRが可能な単結晶素材を探す必要がある。そのために、昨年度理化学研究所の不安定原子核生成装置RIPSを用いて実験を行った。その結果について本年度詳細な解析を行い、ZnOがNeのベータNMRに非常に有効であると新たに分かった。本年度は、その結果について解析を行い、論文としてまとめている。加えて、本年度は実施できなかったがスピン整列ビームを用いての原理実証実験も放射線医学総合研究所のHIMACにて計画しており、本年度はその準備も行った。この実験は、理化学研究所RIBFで計画している中性子過剰なNeの本実験と同じシステムを用いるため、その測定システムの構築も本年度行った。
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
すべて 2019 2018 2017 2016
すべて 雑誌論文 (20件) (うち国際共著 19件、 査読あり 20件、 オープンアクセス 4件、 謝辞記載あり 3件) 学会発表 (7件) (うち国際学会 3件、 招待講演 3件)
Physical Review C
巻: 99 号: 2 ページ: 024322-024322
10.1103/physrevc.99.024322
Journal of the Physical Society of Japan
巻: 87 号: 1 ページ: 014202-014202
10.7566/jpsj.87.014202
巻: 87 号: 1 ページ: 014203-014203
10.7566/jpsj.87.014203
巻: 96 号: 3 ページ: 034305-034305
10.1103/physrevc.96.034305
Physics Letters B
巻: 772 ページ: 483-488
10.1016/j.physletb.2017.07.006
巻: 95 号: 5 ページ: 051601-051601
10.1103/physrevc.95.051601
Physical Review Letters
巻: 118 号: 24 ページ: 242502-242502
10.1103/physrevlett.118.242502
巻: 96 号: 1 ページ: 014325-014325
10.1103/physrevc.96.014325
巻: 95 号: 4 ページ: 044322-044322
10.1103/physrevc.95.044322
Physics Letters
巻: B767 ページ: 81-85
10.1016/j.physletb.2017.01.049
巻: 118 号: 7 ページ: 072701-072701
10.1103/physrevlett.118.072701
Phys. Lett. B
巻: 767 ページ: 474-479
巻: 95 号: 3 ページ: 034313-034313
10.1103/physrevc.95.034313
Phys. Rev. C
巻: 94 号: 1 ページ: 014317-014317
10.1103/physrevc.94.014317
European Physical Journal A
巻: 52 号: 11 ページ: 347-347
10.1140/epja/i2016-16347-y
Acta Phys. Pol. B
巻: 47 号: 3 ページ: 889-895
10.5506/aphyspolb.47.889
巻: 93 号: 5
10.1103/physrevc.93.054313
巻: 94 号: 2 ページ: 024303-024303
10.1103/physrevc.94.024303
巻: 93 号: 4 ページ: 041301-041301
10.1103/physrevc.93.041301
巻: 94 号: 6 ページ: 064322-064322
10.1103/physrevc.94.064322