研究課題/領域番号 |
16J06360
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研究種目 |
特別研究員奨励費
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 国内 |
研究分野 |
生物資源保全学
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
小山 彰彦 九州大学, 農学研究院, 特別研究員(PD)
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研究期間 (年度) |
2016-04-22 – 2018-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2017年度)
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配分額 *注記 |
1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
2017年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
2016年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
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キーワード | 干潟 / 生態系 / ダム撤去 / 生物多様性 / 保全 |
研究実績の概要 |
球磨川とその派川(前川)に設置した計100ヶ所の定点の底質環境と生物相の変遷を検討した。2012年から17年の6年間、毎年10月に各定点で底質採集と、タモ網・スコップによる生物採集を実施した.底質は礫(> 2 mm)、砂(2-0.063 mm)、泥(< 0.063 mm)に区分し、全量に対する礫・砂・泥の含有率(%)を算出した.出現頻度の高いハゼ亜目魚類、十脚目甲殻類、および二枚貝類、計55種を解析対象とした.生物については、それぞれの種が出現した生息環境を指標に類型化を行い、泥タイプ、砂タイプ、砂泥タイプ、砂礫タイプ、その他、計5つのタイプに55種を区分し、年ごとに各タイプの平均出現種数の比較と生物相の変遷を検討した。 底質の変化に着目すると、12年から13年にかけては、平均で約2%砂含有率が増加した。一方で、13年から17年にかけて約3%泥含有率が増加した.つまり、ダム撤去初期に球磨川河口域の底質は砂質化傾向にあり、撤去中期から後期には泥質化傾向にあると考えられる.生物について、泥・砂・砂泥・砂礫タイプの平均出現種数に着目すると、砂質化傾向にある13年と14年では砂質タイプの平均出現種数が高く、泥質化傾向にある15年から17年では泥タイプの平均出現種数が高かった.また、100定点の生物相について、12年には泥質を好む生物相の地点数が29、砂質を好む生物相の地点数が29だったが、撤去初期に当たる14年では、前者が29地点、後者が39地点と砂質を好む生物相の地点数が増加した。そして、撤去後期に該当する16年には前者が35地点、後者が29地点と、泥質を好む生物相の地点数が増加し、砂質を好む生物相の地点数が減少した。これらの結果から、底質環境のかく乱に応じて、河口干潟の生物相は変遷することが示唆された。
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現在までの達成度 (段落) |
29年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
29年度が最終年度であるため、記入しない。
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