研究課題/領域番号 |
16J09231
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研究種目 |
特別研究員奨励費
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 国内 |
研究分野 |
無機化学
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研究機関 | 東京工業大学 |
研究代表者 |
田中 君弥 東京工業大学, 総合理工学研究科, 特別研究員(DC2)
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研究期間 (年度) |
2016-04-22 – 2018-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2017年度)
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配分額 *注記 |
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
2017年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2016年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
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キーワード | 遷移金属錯体 / ゲルミレン配位子 / 小分子活性化 / 錯体化学 / 金属クラスター / 有機ケイ素化学 / 触媒反応 |
研究実績の概要 |
本研究の目的は,パラジウムと橋架けゲルミレン配位子で構成される安定な平面型複核錯体をもちいて,複数の金属中心間に生じる多電子酸化や協奏的分子活性化など,複核錯体の構造の特徴を利用した新しい分子変換反応を見出すことである. 二年目の研究では,一年目の結果を発展させるとともに,一連の研究で得られた知見を基に三次状の構造をもつ新規錯体も合成した. 1) 白金単核錯体[Pt(PPh)3]を用いてアリールアルデヒドと二級シランとのヒドロシリル化反応を行い,三核錯体との反応性の違いを考察した.種々の置換基効果や過去の文献との比較から,両者は異なる触媒サイクルを経て反応が進行しており,三核錯体の場合,3つの白金原子が協奏的に作用してシランを活性化していることが明らかとなった. 2) これまで合成したゲルミレン配位子をもつPdおよびPt多核錯体は,支持配位子として嵩高い有機ホスフィンを用いていた.今回は,立体障害の小さいイソシアニドを支持配位子とすることで三次元構造を有する新規パラジウム六核錯体[{Pd(CNXyl)2}2{Pd(CNXyl)}4(μ-XylNC)2(μ-GePh2)2] (Xyl = Xylyl)を収率76%で単離することに成功した.この錯体のCV測定をしたところ,低電位領域で段階的かつ可逆な酸化還元波が観測された. 以上のように本研究を通じて,報告者が新たに設計した新規平面状三核錯体を用いることで,通常の単核錯体とは異なる小分子活性化反応を見出し,これを触媒反応へと展開した.さらに研究計画の段階では錯体の構造は平面状のみであったが,本研究を通じて橋架けゲルミレン配位子を有する三次元状多核錯体の合成にまで研究を発展することに成功した.一連の研究は,従来の多核錯体の研究とは一線を画すものであり,非常に新規性が高く,錯体化学の分野に新たな知見を与えるものであると考えられる.
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現在までの達成度 (段落) |
29年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
29年度が最終年度であるため、記入しない。
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