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カザンザキス文学における現代ギリシア人像:ギリシア・ナショナリズムの観点を中心に

研究課題

研究課題/領域番号 16J09233
研究種目

特別研究員奨励費

配分区分補助金
応募区分国内
研究分野 文学一般
研究機関京都大学

研究代表者

福田 耕佑  京都大学, 文学研究科, 特別研究員(DC1)

研究期間 (年度) 2016-04-22 – 2019-03-31
研究課題ステータス 完了 (2018年度)
配分額 *注記
1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
2018年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
2017年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
2016年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
キーワードカザンザキス / ギリシア・ナショナリズム / イオン・ドラグミス / ロシア文学史 / ディアスポラ / ポントス人 / ドラグミス / 第一次世界大戦 / 生存
研究実績の概要

申請時に設定した、平成30度に達成すべき研究課題③を達成しました。この中で、ニコス・カザンザキスのナショナリズム及びギリシア・ギリシア人観に影響を与えた思想家であり作家のイオン・ドラグミスの研究を行いました。加えて同時代のギリシア人の思想家たちにも研究の射程を広げカザンザキスの現代ギリシア文学史及び思想における位置づけを行いました。この中で申請者が明らかにした成果として、カザンザキスの対トルコ感情及び東方観が他のギリシア人作家たちとは異なり、蔑視や差別意識を持たないという独自性を有していることを明らかにしました。
また彼の東方観に関して、カザンザキスがロシアに滞在していた時期に執筆した旅行紀や小説を分析した。この中でカザンザキスはギリシアと同じくロシアも東方としてしていたが、カザンザキスが一般に東方を描く際に、ロシア文学とロシア史から重要なインスピレーションを受けていることを明らかにした。
カザンザキスは体系的にロシア文学史を紹介した第一の人物であるとともにソヴィエト連邦に記者及び国賓として初めて招かれたギリシア人であるが、これまでカザンザキスのロシア体験に関する重点的な研究はなかった。本研究を通して近現代ギリシアと近現代ロシア及びソヴィエト・ロシアとの相互交流、及びロシア文学がギリシア文学に与えた影響の一端が初めて明らかにされた。

現在までの達成度 (段落)

平成30年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

平成30年度が最終年度であるため、記入しない。

報告書

(3件)
  • 2018 実績報告書
  • 2017 実績報告書
  • 2016 実績報告書
  • 研究成果

    (24件)

すべて 2019 2018 2017 2016

すべて 雑誌論文 (10件) (うち査読あり 9件、 オープンアクセス 8件) 学会発表 (13件) (うち招待講演 1件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] 「偉大な理想」の終焉とカザンザキスのギリシア性 ー独墺滞在期(1921-1925)における動向を中心に2018

    • 著者名/発表者名
      福田耕佑
    • 雑誌名

      プロピレア

      巻: 24 ページ: 19-31

    • NAID

      120006550441

    • 関連する報告書
      2018 実績報告書
    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] 【書評]】リノス・ベナキス (2001) 『後ビザンツ哲学 17-19世紀 諸原典の研究』アテネ2018

    • 著者名/発表者名
      福田耕佑
    • 雑誌名

      東方キリスト教世界研究

      巻: 2 ページ: 69-76

    • NAID

      120006523837

    • 関連する報告書
      2018 実績報告書
    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] 【翻訳】 ニコス・カザンザキス 『ロシア文学史』アテネ (序文ー三章)2018

    • 著者名/発表者名
      福田耕佑
    • 雑誌名

      東方キリスト教世界研究

      巻: 2 ページ: 23-60

    • 関連する報告書
      2018 実績報告書
    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] 【翻訳】イオン・ドラグミス 『サモトラキ』第3、4章2018

    • 著者名/発表者名
      福田耕佑
    • 雑誌名

      プロピレア

      巻: 24 ページ: 111-123

    • 関連する報告書
      2018 実績報告書
    • オープンアクセス
  • [雑誌論文] 二十世紀初頭のカザンザキスの政治活動とナショナリズム : ディモティキ運動とドラグミスからの影響2017

    • 著者名/発表者名
      福田耕佑
    • 雑誌名

      プロピレア

      巻: 23 ページ: 12-30

    • NAID

      120006364114

    • 関連する報告書
      2017 実績報告書
    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] ニコス・カザンザキスの形而上学と正教神学試論 ――『禁欲』を中心に――2017

    • 著者名/発表者名
      福田耕佑
    • 雑誌名

      東方キリスト教世界研究

      巻: 1 ページ: 27-45

    • NAID

      40022279841

    • 関連する報告書
      2017 実績報告書
    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] 【翻訳】イオン・ドラグミス「サモトラキ」(序章、一章、二章)2017

    • 著者名/発表者名
      福田耕佑
    • 雑誌名

      プロピレア

      巻: 23 ページ: 132-142

    • 関連する報告書
      2017 実績報告書
    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] テッサロニキ市の創作集団・マンガテラーズについて2017

    • 著者名/発表者名
      福田耕佑
    • 雑誌名

      東方キリスト教世界研究

      巻: 1 ページ: 135-136

    • 関連する報告書
      2017 実績報告書
    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] カザンザキスの思想とギリシアナショナリズム―彼の思想の根本と文学作品のライトモチーフとしての「叫び」の観点より―2016

    • 著者名/発表者名
      福田耕佑
    • 雑誌名

      エイコーン

      巻: 15号 ページ: 102-128

    • NAID

      40022113080

    • 関連する報告書
      2016 実績報告書
    • 査読あり
  • [雑誌論文] 第二次世界大戦期におけるニコス・カザンザキスの文学活動-「ギリシア性」の探求を中心に2016

    • 著者名/発表者名
      福田耕佑
    • 雑誌名

      プロピレア

      巻: 22号 ページ: 24-37

    • 関連する報告書
      2016 実績報告書
    • 査読あり
  • [学会発表] ギリシアは東か西か、アジアかヨーロッパか ―カザンザキスのロシア体験を中心に―2019

    • 著者名/発表者名
      福田耕佑
    • 学会等名
      日本ギリシア語ギリシア文学会 2018年度研究発表会プログラム
    • 関連する報告書
      2018 実績報告書
  • [学会発表] 「 現代ギリシアの歴史記述における「西」と「東」- ニコス・ カザンザキスの「東方へのまなざし」を中心に―」2019

    • 著者名/発表者名
      福田耕佑
    • 学会等名
      史論研究会二月例会
    • 関連する報告書
      2018 実績報告書
  • [学会発表] 「偉大な理想」の崩壊とカザンザキスのギリシア性 ―「西洋の没落」とギリシアの「東方性」―2018

    • 著者名/発表者名
      福田耕佑
    • 学会等名
      東方キリスト教圏研究会第32回例会
    • 関連する報告書
      2018 実績報告書
  • [学会発表] 「叫び」はカザンザキスに何を見せたのか ーソヴィエト・ロシアでの体験と「魂の救済」を中心にー2018

    • 著者名/発表者名
      福田耕佑
    • 学会等名
      国際カザンザキス友の会設立30周年記念 市民フォーラム
    • 関連する報告書
      2018 実績報告書
  • [学会発表] ニコス・カザンザキス(1883-1957)の文学作品におけるビザンツ像2017

    • 著者名/発表者名
      福田耕佑
    • 学会等名
      日本ビザンツ学会、第15回大会
    • 発表場所
      大阪市立大学学術情報総合センター1階
    • 年月日
      2017-03-29
    • 関連する報告書
      2016 実績報告書
  • [学会発表] ギリシア文学におけるギリシア人難民表象ー20世紀のポントス人の事例を中心にー2017

    • 著者名/発表者名
      福田耕佑
    • 学会等名
      東方キリスト教圏研究会、第21回例会
    • 発表場所
      京都大学文学研究科新館第六講義室
    • 年月日
      2017-03-18
    • 関連する報告書
      2016 実績報告書
  • [学会発表] 「ギリシア・ナショナリズムにおける東への眼差し―ギリシア独立期から20世紀初頭のドラグミス・カザンザキスの作品を中心に―」2017

    • 著者名/発表者名
      福田耕佑
    • 学会等名
      関西ヨーロッパ地域研究フォーラム 第三回例会
    • 関連する報告書
      2017 実績報告書
  • [学会発表] カザンザキスと「東方」2017

    • 著者名/発表者名
      福田耕佑・吉川弘晃
    • 学会等名
      カザンザキス没後60周年記念市民フォーラム
    • 関連する報告書
      2017 実績報告書
  • [学会発表] イオン・ドラグミスのヘレニズム 彼の政治活動とギリシア文化観の関係を中心に2017

    • 著者名/発表者名
      福田耕佑
    • 学会等名
      東方キリスト教圏研究会、第二十五回例会
    • 関連する報告書
      2017 実績報告書
  • [学会発表] 現地報告、テッサロニキ市案内ー公的施設・フィールドワーク・ 現地での日本文化受容を中心にー2017

    • 著者名/発表者名
      福田耕佑
    • 学会等名
      東方キリスト圏研究会第24回例会
    • 関連する報告書
      2017 実績報告書
  • [学会発表] カザンザキスのギリシャ性の探求と文学 -カザンザキス・イヤーに寄せてー2017

    • 著者名/発表者名
      福田耕佑
    • 学会等名
      日本エーゲ海学会 四月例会
    • 関連する報告書
      2017 実績報告書
    • 招待講演
  • [学会発表] ギリシア文学の最前線―ヘレニズムはマンガに出会った2016

    • 著者名/発表者名
      福田耕佑
    • 学会等名
      少女マンガ研究会、第98回研究会
    • 発表場所
      京都大学教育学部412号室
    • 年月日
      2016-12-02
    • 関連する報告書
      2016 実績報告書
  • [学会発表] 第二次世界大戦とヘレニズム―カザンザキスの文学作品分析を中心に―2016

    • 著者名/発表者名
      福田耕佑
    • 学会等名
      東方キリスト教圏研究会、第14回例回
    • 発表場所
      京都大学文学研究科新館第七講義室
    • 年月日
      2016-06-25
    • 関連する報告書
      2016 実績報告書
  • [図書] 禁欲2018

    • 著者名/発表者名
      ニコス・カザンザキス著 福田耕佑翻訳
    • 総ページ数
      122
    • 出版者
      京緑社
    • 関連する報告書
      2018 実績報告書

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公開日: 2016-05-17   更新日: 2024-03-26  

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