研究課題/領域番号 |
16J10104
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研究種目 |
特別研究員奨励費
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 国内 |
研究分野 |
スポーツ科学(A)
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
山本 耕太 東京大学, 総合文化研究科, 特別研究員(DC2)
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研究期間 (年度) |
2016-04-22 – 2018-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2017年度)
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配分額 *注記 |
2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
2017年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2016年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
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キーワード | 運動学習 / 個人差 / 適応ダイナミクス / 熟達化 / 内在ダイナミクス / ジャグリング / スポーツ / 学習ダイナミクス / 適応 |
研究実績の概要 |
本研究は、多自由度な運動課題の学習過程のダイナミクスを解明することを目的とした。様々な環境や制約下において柔軟にパフォーマンスを遂行することや、音や他者と合わせてパフォーマンスをするといった感覚運動同期への適応は、熟達化の一要素である。このような適応には、個人のこれまでの学習経験などを含んだ内在ダイナミクスが影響を及ぼす可能性がある。特に、獲得した運動パターンの周波数特性の違いが、適応の非対称性を生じさせる可能性が報告されている。 多自由度なジャグリング課題では、基礎的なスキルの学習初期段階において、学習者個人が獲得する運動パターンが複数に分化することが報告されている。また、これらの複数のパターンは異なる周波数特性を有することが明らかになっている。そこで、ジャグリングにおけるこれらの固有の運動パターンが、発展的な運動スキルへの適応可能性に及ぼす影響を検討し、適応のダイナミクスを記述することを目的として研究を行なった。 第一に、感覚運動同期課題の設定のため、ジャグリングのテンポと周波数特性の関係を検討した。その結果、速いテンポではリズミックなパターン、遅いテンポでは離散的なパターンが適切なパターンであることが示された。 次に、上述した多様なパターン間の切り替えを要する適応課題を設定し、中級者におけるパフォーマンスを各個人固有の運動パターンの差異に着目し、検討を行った。その結果、離散的なパターンを有する参加者が、リズミックなパターンを有する参加者に比べ、感覚運動同期課題のパフォーマンスが良いことが示された。またこの適応可能性は、ジャグリング経験の量と関連しないことが示された。つまり、過去の学習過程で獲得された運動パターンという内在ダイナミクスの個人差が、新たな制約への適応可能性を決定づけることを示唆している。
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現在までの達成度 (段落) |
29年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
29年度が最終年度であるため、記入しない。
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