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ヘリカルペプチドを実用的なタンパク間相互作用阻害薬へと押し上げる方法論の開拓

研究課題

研究課題/領域番号 16J11334
研究種目

特別研究員奨励費

配分区分補助金
応募区分国内
研究分野 生体関連化学
研究機関富山大学

研究代表者

野上 暁生  富山大学, 大学院医学薬学研究部(薬学), 特別研究員(DC2)

研究期間 (年度) 2016-04-22 – 2018-03-31
研究課題ステータス 完了 (2017年度)
配分額 *注記
1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
2017年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
2016年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
キーワードヘリカルペプチド / タンパク間相互作用 / 側鎖間架橋 / アポトーシス / 架橋ヘリカルペプチド / アルファへリックス / クロスリンク剤 / 酵素耐性 / D-アミノ酸
研究実績の概要

我々の研究室では、抗アポトーシスタンパク Bcl-XL の機能を阻害する架橋ヘリカルペプチドの開発に成功している。このペプチドはその架橋部位の存在に基づく高いエンドプロテアーゼ耐性を示すが、エキソプロテアーゼに対しては無防備であることが予想される。そこで今回、ペプチド末端へ非天然アミノ酸を導入し、そのエキソプロテアーゼ耐性を向上させることにした。非天然部位としては、D-アミノ酸を用いることにした。D-アミノ酸は、L-アミノ酸と同様に固相合成法で簡便に導入できるため、実験結果に応じて、導入する残基の種類や数を自在に調整することができる利点を持つ。本研究では、最も単純な D-アミノ酸である D-Ala を C 末端に1-5 残基導入したペプチドを合成し、評価を行った。D-Ala を残基導入したペプチドは元のペプチドと同等のヘリックス含有率および標的タンパクへの結合能を示した。次に、カルボキシペプチダーゼに対する耐性を評価したところ、D-Ala を導入したペプチドは元のペプチドの 8 倍程度高い耐性を示した。これらのペプチドを添加した液体培地でHCT-116 細胞を 48 時間培養したところ、D-Ala を 4 残基導入したぺプチドが最も高いアポトーシス誘導能を示し、D-Ala を導入することでペプチドの生物活性が向上することが分かった。また、各ペプチドのアミノ末端を蛍光分子でラベル化し、ペプチドの細胞内挙動を解析した。各蛍光ペプチドを添加した液体培地で HCT-116 細胞を 48 時間培養した後、蛍光顕微鏡で観測したところ、ペプチドは細胞内で蛍光のドットとして観測されることが分かった。また、このドットの数は、D-Ala 導入数の多いペプチドほど多く観測されることが分かった。

現在までの達成度 (段落)

29年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

29年度が最終年度であるため、記入しない。

報告書

(2件)
  • 2017 実績報告書
  • 2016 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて 2017 2016

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (3件) (うち国際学会 1件)

  • [雑誌論文] Bcl-XL-binding helical peptides possessing D-Ala residues at their C-termini with the advantage of long-lasting intracellular stabilities.2017

    • 著者名/発表者名
      Nogami, K., Tokumaru, H., Isokawa, G., Oyoshi, T., Fujimoto, K., and Inouye, M
    • 雑誌名

      ChemComm

      巻: 53 号: 89 ページ: 12104-12107

    • DOI

      10.1039/c7cc06904a

    • 関連する報告書
      2017 実績報告書
    • 査読あり
  • [学会発表] 架橋ヘリカルペプチド C 末端への D-アミノ酸導入による細胞内安定性増加効果2017

    • 著者名/発表者名
      野上暁生、磯川 剛地、藤本 和久、大吉 崇文、井上 将彦
    • 学会等名
      日本化学会第 97 春季年会
    • 発表場所
      横浜市
    • 年月日
      2017-03-16
    • 関連する報告書
      2016 実績報告書
  • [学会発表] Development of helical peptides cross-linked at three points to improve their proteolytic stability by covering the peptide surface2016

    • 著者名/発表者名
      Kagayaki Nogami, Ayaka Iwanami, Kazuhisa Fujimoto, Takanori Oyoshi, Masahiko Inouye
    • 学会等名
      第1回 富山・アジア・アフリカ創薬研究シンポジウム(TAA-Pharm Symposium)
    • 発表場所
      富山市
    • 年月日
      2016-09-12
    • 関連する報告書
      2016 実績報告書
    • 国際学会
  • [学会発表] ペプチド表面の被覆による酵素耐性向上を志向した三点架橋ヘリカルペプチドの開発2016

    • 著者名/発表者名
      野上暁生, 岩波 文佳, 藤本 和久, 大吉 崇文, 井上 将彦
    • 学会等名
      第 10 回バイオ関連化学シンポジウム
    • 発表場所
      金沢市
    • 年月日
      2016-09-07
    • 関連する報告書
      2016 実績報告書

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公開日: 2016-05-17   更新日: 2024-03-26  

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