研究課題
特別研究員奨励費
昨年度までに、リポソーム内でmiRNAを等温増幅し、検出することに成功した。これはプライマー、DNAポリメラーゼ、制限酵素を用いて標的microRNAを55℃の等温で増幅し、蛍光プローブ(SYBR GreenⅠ)で検出する方法である。本年度は等温増幅反応試薬内封リポソームとエキソソームと融合させ、リポソーム内でエキソソーム由来microRNAの検出を試みた。オクタデシルローダミンで膜染色したエキソソームと核酸等温増幅反応の反応液を内封したリポソームを混合後、電気刺激により膜融合させて55℃で2時間反応させた。しかし、リポソーム内でSYBR GreenⅠの蛍光は観察されなかった。電気融合はエレクトロポレーション用のキュベットを用いたが融合効率が低いことや、エキソソーム内のmiRNA濃度が低いことが理由として考えられる。最近、カバーガラスとアルミテープで作製した電気融合チャンバーを用いると融合効率が高く、さらに顕微鏡観察下で融合を実施できることがわかった。そこで、融合効率を上げるためのマイクロチャンバーデバイスの開発を行った。
令和元年度が最終年度であるため、記入しない。
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Scientific Reports
巻: 8 号: 1 ページ: 9214-9214
10.1038/s41598-018-27547-2
Lab on a Chip
巻: 17 号: 4 ページ: 647-652
10.1039/c6lc01313a