研究課題/領域番号 |
16K00099
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
ソフトウェア
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研究機関 | 愛媛大学 |
研究代表者 |
阿萬 裕久 愛媛大学, 総合情報メディアセンター, 准教授 (50333513)
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研究分担者 |
天嵜 聡介 岡山県立大学, 情報工学部, 助教 (00434978)
横川 智教 岡山県立大学, 情報工学部, 准教授 (50382362)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2016年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | ローカル変数 / 識別子名 / コメント文 / バグレポート / 開発者特性 / 個人差 / ソフトウェア品質 / ソフトウエア開発効率化・安定化 |
研究成果の概要 |
本研究では,開発者の個人差が影響すると考えられる次の観点についてデータ分析を行った:(1)変数等の名前,(2)コメント文,(3)コーディングスタイル,(4)プロジェクトへの貢献度. 特に,変数の名前には個人差はあるものの,一定の一般的傾向はあり,ローカル変数に長過ぎる名前を付けたり複合語の名前を付けたりするのは望ましくなく,品質の低下を招く要因の一つであることが確認された.コメント文については,適切に情報を付加できているかどうかによってその価値が大きく異なることを確認でき,変数名とともに品質評価への新たな切り口としてその効果の高さが期待される結果となった. 全部で29編の査読付き論文を発表できた.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では,変数名やコメントといった開発者間で個人差が出やすい特徴にあえて注目している.これらの特徴は,これまでの研究でほとんど対象外とされていたが,本研究の成果から,これらは決して無駄な情報ではなく品質管理を行う上で有用な情報にもなりうることが分かった. まだ明確な基準を公開できるほど研究を成熟させることはできていないが,データを適切に蓄積してフィードバックしていくことで品質の低下が懸念されるケースをいち早く見つけ出すことができると考えられる.それゆえ開発の途中で早めに他者による確認を施すといった予防措置をとりやすく,低コストで実用性も高く,現場にも展開しやすいと考えられる.
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