研究課題/領域番号 |
16K00188
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
情報セキュリティ
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研究機関 | 公立はこだて未来大学 |
研究代表者 |
白勢 政明 公立はこだて未来大学, システム情報科学部, 准教授 (70530757)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2016年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 暗号 / 楕円曲線暗号 / 高機能暗号 / 電子書籍 / 楕円曲線 / ペアリング演算 |
研究成果の概要 |
近年研究が盛んである高機能暗号技術を応用した電子書籍における著作権保護や貸借管理を実現するシステムの開発を目的として、サーバへのアクセスが不要な電子書籍の貸借システムを考案し、実験的実装により動作確認を行った。この方式に必要な楕円曲線のペアリング演算は重い処理であるため、ペアリング演算の代替となり計算が軽量なMe演算を提案し、Me演算の理論的性質を調べた。その結果、Me演算を用いた暗号はまだ実用化には至らないが、鍵長が等しい楕円曲線暗号と比較して攻撃がより困難であることが判明した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
2000年以降研究が盛んであるが実用化はあまり進んでいない高機能暗号を初めて電子書籍システムに応用した点が本研究の学術的意義である。本研究で用いた高機能暗号は再代理人暗号であるが、類似手法のIDベース暗号、属性ベース暗号、放送型暗号といった別の高機能暗号も電子書籍システムへ応用することで暗号技術により電子書籍システムに新たな機能の付加が可能であることを示唆しており、電子書籍システムの発展に寄与できる点が本研究の社会的意義である。
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