研究課題/領域番号 |
16K00193
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
情報セキュリティ
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研究機関 | 東京理科大学 |
研究代表者 |
五十嵐 保隆 東京理科大学, 理工学部電気電子情報工学科, 講師 (80434025)
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研究協力者 |
金子 敏信
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2017年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2016年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
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キーワード | 暗号解析 / 暗号解読 / 共通鍵暗号 / ブロック暗号 / ブロック暗号アルゴリズム / 差分解読 / 高階差分 / 零相関線形解読 / 積分攻撃 / 暗号・認証等 |
研究成果の概要 |
共通鍵ブロック暗号MISTY1に対する先行研究として積分特性の探索を効率的に行う手法であるDivision属性が新たに提案され, 世界で初めてフルラウンドのMISTY1が全数探索法よりも効率的に解読可能である事が示されている背景がある.本研究では,この手法 をブロック暗号KASUMIに適用して積分特性探索を行い,5段特性を新たに発見した.また,この5段特性と確率2^{-18}で発生する弱 鍵条件を組み合わせる事で,7段の KASUMIが2^{63}個の選択平文と2^{63.3}回の暗号化計算量で攻撃可能である事を明らかにした.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では1ビット単位の平文と暗号文の関連を精密に分析し、今までに知られていない暗号の弱点となる特性を計算機探索や理論解析により導出するという特色・独創性がある。その結果として安全性評価の信頼性が高まることとなる。それと同時に様々な暗号方式に対しても本研究の解析手法が適用できる可能性も広がり、暗号解読技術の発展にも寄与できることが期待される。このように本研究成果は独創性や革新性が認められると確信する。また本研究は高度情報化社会における安全に貢献するという意義をもち、安全性評価の研究分野の進展に対する貢献や学術的波及効果が十分に期待でき科学技術・産業など社会に与えるインパクト・貢献も期待できる。
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