研究課題/領域番号 |
16K00199
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
認知科学
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
河西 哲子 北海道大学, 教育学研究院, 教授 (50241427)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2016年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | 選択的注意 / 知覚の体制化 / 物体 / 時間 / 脳波 / 事象関連電位 / 発達障害 / 性差 / 注意 / 視覚皮質の処理階層 / 時間的注意 / 発達障害特性 / 脳波周波数解析 / 個人差 / 視覚 / 知覚 / 統合 / 視覚情報処理 / 大域処理 |
研究成果の概要 |
断片的な感覚入力が刺激や知識などの要因で体制化され、背景から分離された図領域(物体)が形成されることは認識の基盤である。本研究はその基礎メカニズムと個人差について主に以下の知見を得た。 1.①特徴の類似性による視覚的群化、②文字、文字列、視覚単語のような学習に基づく物体、③主観的輪郭をともなう図領域の活性化、といった3つの知覚の体制化過程について、複数の処理段階を事象関連電位を用いて可視化し、そこへの注意の影響を同定した。 2.上記の検討において、健常者における自閉スペクトラム症(ASD)と注意欠如・多動症(ADHD)の症状の程度、および性差で異なる処理過程を見出した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
1.ヒトの視覚皮質における潜在的な統合的処理過程を可視化するための複数の新たな実験方法を開拓した。 2.主にボトムアップ処理と考えられてきた諸過程への注意の影響を明らかにしたことで、視覚情報処理過程とその個人差の仕組みについての新しい見方を提供できる。 3.とくに健常者における発達障害傾向の影響に関する知見は、発達障害学で指摘されてきた定型発達と非定型発達の連続性を支持するとともに、ASDとADHDにおける知覚・注意機能における新たな側面の理解向上と、アセスメント法の開発に寄与できる。
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