研究課題/領域番号 |
16K00202
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
認知科学
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研究機関 | 東北工業大学 (2017-2018) 山形大学 (2016) |
研究代表者 |
井上 雅史 東北工業大学, 工学部, 准教授 (50390597)
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研究分担者 |
花田 里欧子 東京女子大学, 現代教養学部, 准教授 (10418585)
古山 宣洋 早稲田大学, 人間科学学術院, 教授 (20333544)
入野 俊夫 和歌山大学, システム工学部, 教授 (20346331)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2016年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 対話 / 臨床心理 / カウンセリング / アノテーション / 誉め / 褒め / ミスコミュニケーション / 齟齬 / 技法 / 心的状態 / コーパス / マルチモーダル / 認知モデル |
研究成果の概要 |
カウンセリングのような対話によって問題解決を図る場面において,コミュニケーションに齟齬が生じる状況が問題となる.カウンセリングでは,クライエントの問題を解決するための技法が用いられるが,いつもクライエントに響くとは限らない.カウンセリング技法のひとつに,コンプリメントと呼ばれる褒める言葉がけがある.コンプリメントが成功する場合や失敗する場合に何が起こっているのかを解明するために,カウンセリング対話のデータベースに対して,対話の基本的な機能をラベル付けするアノテーションを実施するとともに,コンプリメントをアノテーションするための手続きを開発し,分析基盤を整備した.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は,カウンセリングにおける褒める技法の成否という具体的な現象の性質を明らかにすることにより,情報の発信者の意図と情報の受信者の解釈との齟齬の生起という,人間の認知とコミュニケーションにおける基本的な問題を理解するための手がかりを提供するという,学術的な意義がある.さらに,得られた知見が対話システムといった,コミュニケーション技術の向上に活用されうる点,カウンセラーの訓練における根拠を提供することでその効果を高めうる点で,社会的な意義がある.
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