研究課題/領域番号 |
16K00203
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
認知科学
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研究機関 | 千葉大学 |
研究代表者 |
牛谷 智一 千葉大学, 大学院人文科学研究院, 准教授 (20400806)
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研究協力者 |
澤 幸祐
関口 勝夫
藤井 香月
平井 経太
眞鍋 佳嗣
矢田 紀子
渡辺 安里依
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2017年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2016年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 比較認知 / 種間比較 / 空間認知 / ナビゲーション / 冗長性 / 学習 / ハト / ヒト / 認知科学 / 空間探索 / 冗長な手がかり |
研究成果の概要 |
本研究の目的は,ヒトとハトとを比較することで,ハトの優れた帰巣能力を支える空間探索方略を明らかにすることであった。メインの実験では,ランドマークからの方向手がかりと複数のランドマークとゴールの配置手がかりが,冗長に1つのゴールを指し示す状況下で訓練した後,それらが矛盾する条件でテストし,ヒトとハトの空間探索における手がかり使用方略を検討した。ヒトがランドマークからの方向手がかりに固執する傾向が見られたのに対し,ハトはランドマークからの方向手がかりだけでなく,配置手がかりへの注意配分が見られた。補足実験により,ハトのランドマーク使用を支える視覚情報処理の基礎的な特性も明らかにすることができた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
メインの実験から,ハトの優れた帰巣能力を支えるランドマーク使用方略が明らかになった。すなわち,ハトの優れた帰巣能力は,ベクトル情報だけではなく,ランドマークの配置情報を使っていることに支えられている可能性が示唆された。これらのハトのランドマーク使用の集中的な検討は,比較認知研究領域での議論に一石を投じるものである。また,ハトと比較してヒトのナビゲーション能力の不足している点が明らかになったため,ナビゲーションソフトウェアの情報呈示法の改良につながることが期待できる。
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