研究課題/領域番号 |
16K00204
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
認知科学
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研究機関 | 電気通信大学 |
研究代表者 |
佐藤 俊治 電気通信大学, 大学院情報理工学研究科, 准教授 (50333844)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2016年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 視覚モデル / MT野 / border ownership / シミュレーション / 視覚野 / 視覚心理物理実験 / 図地分離 / 輪郭所有権問題 / 錯視 / 立体知覚 / 輪郭所有権 / MT細胞 / 視覚計算論 / 立体視 / 計算理論 / 認知科学 / 生体生命情報学 / 画像 |
研究成果の概要 |
移動物体の速度,面の傾き,物体の重なり順序など,視覚は様々な処理をおこなっている.本研究では,これらの視覚機能はどのようにして実現されているのかを数式として表現し,表現した式をコンピュータシミュレーションを通じて視覚特性を予測することを目的としている. まず移動物体の速度知覚に関しては,工学的に知られているLucas-Kanade法を基盤とした視覚数理モデルを作成した.このモデルはヒトの錯視も予測できることを示した.面の傾き知覚についても同様に,数理モデルの構築とシミュレーションを行った.物体の重なり順序知覚については,電磁気学の記述や定理が利用できることを発見した.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
中次視覚機能の定式化はそれ自体が困難である場合が多い.本研究では画像工学的観点や,これまで用いられなかったアイディア(電磁気学の基本や知見)によっていくつかの中次視覚機能を定式化し,シミュレーションによって式の妥当性を評価した. 視覚機能の定式化とシミュレーションは,知覚の予測を可能にする.例えば錯視を引きを超すパターンとひきおこさないパターンの区別が可能となる.また,運転者の視知覚を予測するための基盤的知見を与えたことにもなる.
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