研究課題/領域番号 |
16K00206
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
認知科学
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
宮地 重弘 京都大学, 霊長類研究所, 准教授 (60392354)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2017年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2016年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 運動リズム / ドーパミン / サル / タイミング / D1受容体 / D2受容体 / ニホンザル / 大脳基底核 |
研究成果の概要 |
外的なリズムへの運動の同期を起こす神経メカニズム、特にドーパミンの役割を解明するため、2頭のサルに2種類のテンポ(800 ms間隔および1000 ms間隔)のリズミカルなボタン押し課題を訓練し、ドーパミン受容体の作動薬、阻害薬の影響を調べた。D2阻害薬投与後は、サルはしばしば課題を中断したが、ボタン押しリズムへの影響は小さかった。D1阻害薬は、リズミカルなボタン押しを阻害し、反応時間の遅れを引き起こした。D2作動薬は、800 ms間隔のリズムのみで反応時間の延長を引き起こした。以上の結果は、ドーパミンのD1およびD2受容体が、運動リズムの同期にそれぞれ異なる役割を果たしていることを示唆する。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
一定のリズムを持って運動すること、および運動のリズムを外的なリズム(メトロノーム、他社の運動リズムなど)に同期させることは、日常しばしば見られることである。このような運動リズムの同期には、大脳基底核や小脳、内側前頭葉などの脳領域が関わっていることが、これまでの研究から示唆されているが、詳細なメカニズムは明らかでない。本研究は、神経伝達物質ドーパミンの主要な受容体であるD1およびD2受容体の活動と運動リズム同期の関係を明らかにした点で、運動リズム制御の神経機構の解明に貢献するものである。
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