研究課題/領域番号 |
16K00208
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
認知科学
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
廣瀬 信之 九州大学, システム情報科学研究院, 助教 (40467410)
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研究期間 (年度) |
2016-10-21 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2016年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 視覚 / チャンネル間処理 / 時間間隙 / 空間周波数 / 方位 / 時間分解能 / 両眼視野闘争 / 感覚・知覚 / 見落とし / 心理物理学 |
研究成果の概要 |
本研究では,ヒト視覚系と聴覚系のアナロジーに基づいて,聴覚無音検出において示唆されてきたチャンネル間処理による時間分解能の低下が,視覚における時間間隙検出においても見られるかを調べた.具体的には,時間間隙前後での時間マーカー(Gabor刺激)の空間周波数や方位の変化がマーカーに挟まれた時間間隙の検出/弁別能に及ぼす影響について検討した.その結果,時間間隙前後のマーカーの空間周波数や方位が異なる場合には,それらが同一である場合と比べて,時間間隙検出閾/弁別閾が上昇した.つまり,空間周波数および方位の次元におけるチャンネル間処理によって視覚的な時間分解能が低下する可能性が示された.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
聴覚無音検出において無音前後の音の特徴が異なる場合には時間分解能の低下(無音検出閾値の上昇)が認められることが知られてきた.本研究では,視覚における時間間隙検出においても,間隙前後の刺激の空間周波数が異なる場合や方位が異なる場合に,同様の時間分解能の低下(時間間隙検出閾値の上昇)が観察されることを明らかにした.本研究成果は,視覚と聴覚というモダリティの違いを超越して作用するヒト情報処理の共通原理が存在する可能性を示す.
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