研究課題/領域番号 |
16K00209
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
認知科学
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研究機関 | 鹿児島大学 |
研究代表者 |
内山 博之 鹿児島大学, 理工学域工学系, 教授 (70223576)
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研究協力者 |
大野 裕史
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2016年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 向網膜系 / 網膜 / 視蓋 / 空間的注意 / 定位運動 / 標的識別力 / 刺激検出力 / 遠心性制御 / 視覚運動変換 / 視覚運動統合 / 目標指向性運動 / 遠心性視覚系 / 選択的促通 / 行動選択 / 到達運動 / 認知科学 / 神経科学 / 脳・神経 / 行動学 |
研究成果の概要 |
鳥類では脳から網膜への遠心性投射系である向網膜系が発達している.本研究ではこの向網膜系が網膜に送る向網膜信号の機能的意義を探った.向網膜神経核に抑制薬を微量注入して向網膜信号を遮断すると,標的弁別力だけでなく,刺激検出力も低下することがわかった.これは,向網膜信号が動物の刺激検出力と標的弁別力を向上させていることを意味する.さらに,この標的検出力の向上は,動物の標的への正しく素早い定位行動の生成に帰結することも分かった.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
向網膜信号は標的検出力を向上させることが明らかとなったが,それは動物の標的への正しく素早い定位運動を生成していることも分かった.例えば採餌行動での標的すなわち餌への素早い定位行動は,効率的な採餌と採餌時間の短縮(→捕食者による発見確率の低下)に繋がり,動物の生存確率の向上に資する.このように向網膜系の機能的意義を動物の合理的で効率的な行動という文脈で考察できるようになった.
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