研究課題
基盤研究(C)
本研究では、社会性の個人差を脳の構造的・機能的特徴から検討した上で、人間がもつ潜在的社会認知機能のメカニズムについて検討することを目的とした。その結果、社会的意思決定には自分を中心に考える人と相手を中心に考える人という判断基準に違いがあり、その個人差に応じた脳の構造的・機能的特徴があることが明らかになった。また潜在的社会認知機能については、周辺に提示されている社会的刺激からの情報を潜在的に受けていることが明らかになった。また、さらに周辺に提示された社会的刺激は新規性の高いものよりも親近性の高いものの方が影響が強くなることが明らかになった。
本研究では、非言語情報を通じた社会的相互作用による他者理解のメカニズムの解明を目指し、研究を行った。この結果から、人間は社会的シグナルを非自覚的に受け取っていることが明らかになった。また社会性には個人差があり、それが脳の構造・機能的なネットワークとして表現されていることも明らかになった。この成果は、人間のコミュニケーションの理解に大きな貢献があると思われる。
すべて 2019 2018 2017 2016 その他
すべて 国際共同研究 (3件) 雑誌論文 (5件) (うち国際共著 2件、 査読あり 5件、 オープンアクセス 5件) 学会発表 (25件) (うち国際学会 5件) 図書 (1件) 備考 (1件)
Frontiers in Psychology
巻: 10 ページ: 608-608
10.3389/fpsyg.2019.00608
Scientific Reports
巻: 8 号: 1 ページ: 16864-16864
10.1038/s41598-018-35179-9
巻: 9 ページ: 936-936
10.3389/fpsyg.2018.00936
巻: 7 号: 1 ページ: 5878-5878
10.1038/s41598-017-05469-9
Proceedings of the National Academy of Sciences of the United States of America
巻: 113(42) 号: 42 ページ: 11817-11822
10.1073/pnas.1602641113
http://www.tamagawa.ac.jp/teachers/matspsyc/index.html