研究課題/領域番号 |
16K00297
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
知能情報学
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研究機関 | 北陸先端科学技術大学院大学 |
研究代表者 |
党 建武 北陸先端科学技術大学院大学, 先端科学技術研究科, 教授 (80334796)
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研究分担者 |
田中 宏和 北陸先端科学技術大学院大学, 先端科学技術研究科, 准教授 (00332320)
赤木 正人 北陸先端科学技術大学院大学, 先端科学技術研究科, 教授 (20242571)
末光 厚夫 札幌保健医療大学, 保健医療学部, 教授 (20422199)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2016年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 音声生成 / 感情音声 / 脳ネットワーク / 神経学的モデル / 音声生成モデル / 発話計画 / 脳活動の動的特性 / 脳電図 / fMRI / 眼球運動 / 神経生理学モデル / 感情音声発話 / 情動 / モデル化 |
研究成果の概要 |
本研究では、発話計画の脳活動、発話運動及び行動学的な観測から感情音声の発話メカニズムの究明とそのモデル化を行った。発話運動分析により、悲しみの発話では舌背の位置が低く後ろ寄りになり、幸せの発話時に舌背が前寄りになることがわかった。眼球運動と脳電図を用いて連続朗読の脳活動を全時間帯で計測した。再構成した発話計画、語意処理と文法処理の脳ネットワークを分析したところ、発話計画ネットワークは単語毎に活動しており、語意処理ネットワークが朗読の前半でより活発し、文法処理ネットワークが後半ではより活発していることを明らかにした。それは、後半になると文脈情報が豊かになり語意処理しやすくなることを示唆した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
これまでの音声に関する脳研究のほとんどは、音声資料は孤立の言葉を使用するか、または特定な時間区間のみに注目している。もう一つの問題は、音声生成過程には発話運動による筋電の影響で脳電図の分析が困難である。本研究では、眼球運動と脳電図を用いて連続文章の朗読における脳活動を全時間帯で計測することによって音声生成における脳ネットワークの動的特性を分析する。本研究は非侵襲的な手法により脳活動を連続的全時間帯で計測するのは音声生成町域で初めての挑戦である。実験ディザインとデータ分析への貢献は、眼球運動のデータを脳活動の時間的な指標として使用し、脳ネットワーク活動と時間との対応関係を明確にした。
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