研究課題/領域番号 |
16K00318
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
知能情報学
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研究機関 | 熊本県立大学 (2017-2018) 有明工業高等専門学校 (2016) |
研究代表者 |
森山 賀文 熊本県立大学, 総合管理学部, 准教授 (10413866)
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研究分担者 |
飯村 伊智郎 熊本県立大学, 総合管理学部, 教授 (50347697)
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研究協力者 |
中山 茂
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2016年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 量子風進化計算 / 進化計算 / 量子ビット表現 / グラフ最適化 / 最大カット問題 / 組合せ最適化 / QEA / 個性導入法 / ノアの方舟戦略 / ヒューリスティクス / ソフトコンピューティング |
研究成果の概要 |
量子風進化計算手法の適用範囲を拡大することを目的として,グラフ最適化が可能な遺伝子表現法を提案し,代表的なグラフ最適化問題の一つである最大カット問題を用いた計算機実験により,近似解を探索できることを示した. さらに解探索率の向上を目指して,量子風ビットにおける確率振幅の収束状態を測定可能な指標を提案した.提案する指標を用いることで,母集団を多様化することが可能となり,解探索性能が向上した. また非一様な回転角度を個性とみなして,量子風個体に個性を導入した.厳密に回転角度を調整した従来手法とほぼ同程度の精度の解を得ることができ,回転角度の調整に係る煩雑な作業を軽減できた.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
量子風進化計算手法の適用範囲を拡張し,グラフ最適化問題の一つである最大カット問題を用いた計算機実験によって近似解を探索できることを示した.厳密な最適解を求めることが困難な問題において,限られた時間の中で近似解を発見することは非常に有用である. 一方,確率振幅の収束状態を測定可能な指標は,効率的な解探索を実現し,非一様な回転角度を用いた個性は,解の探索性能を維持しつつパラメータ調整に係る煩雑な作業を軽減する.収束状態の測定指標および量子風個体の個性は,量子ビット表現を用いる進化計算手法であれば適用可能であり,最大カット問題を含むグラフ最適化問題だけでなく最適化問題全般への応用が期待できる.
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