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誤字の自動訂正行動から推定される読字の脳内メカニズム

研究課題

研究課題/領域番号 16K00321
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
研究分野 ソフトコンピューティング
研究機関茨城大学

研究代表者

矢内 浩文  茨城大学, 理工学研究科(工学野), 准教授 (10222358)

研究分担者 赤羽 秀郎  茨城大学, 理工学研究科(工学野), 教授 (50192886)
梅津 信幸  茨城大学, 理工学研究科(工学野), 准教授 (30312771)
研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2019-03-31
研究課題ステータス 完了 (2018年度)
配分額 *注記
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2016年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
キーワード読字 / 誤字 / 熟語 / 単語 / 語彙判断 / 文字の形 / 感性 / 非言語情報 / デタラメ / エラー / 概形 / 誘目性 / 外形 / 認知科学 / 漢字認識 / ソフトコンピューティング
研究成果の概要

人間はデタラメな並びの文字列であっても、それを“読む”ことができる。読むことができるだけでなく、デタラメであることに気づかないことすらある。たとえば、「デラタメ」「人間報情学」「気づなかい」が正しい言葉かどうか、素速く回答するよう求められたら、3つとも間違いであると瞬時に正解できる人は少ないだろう。この、誤字を自動的に(無意識に)修正してしまう反応を素材に、漢字二字熟語を認識するための脳内プロセスにかかわるさまざまな条件を浮き彫りにした。すなわち、文字の全体的な形状(概形)、ストローク占有率(線の密度)、顕著性(誘目性)など、いわゆる感性情報が語彙判断に関わっていることを示した。

研究成果の学術的意義や社会的意義

認識、判断、記憶、運動、など、人間行動の大部分は自動的で無意識に実行されている。ある行動が自動化されたということは、人の脳内プロセスが規則性を学習したということである。つまり、自動化によるエラーの分析により、人が何を特徴とみなし、どのように処理を進めているかについてのヒントが得られる。「言語記号としての字」を処理する経路のみならず、形状や顕著性などの「感性情報」経路も利用されていることが示唆されたことに、本研究の意義があると考えている。また今後、感性情報とエラーの関係の考察を発展させることにより、読字障害があっても理解しやすいフォントの開発に結びつく可能性を見出した。

報告書

(5件)
  • 2018 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2017 実施状況報告書
  • 2016 実施状況報告書
  • 研究成果発表報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて 2019 2017 2016

すべて 学会発表 (4件)

  • [学会発表] 画面上に散在する2つの漢字を刺激とした語彙判断成績の分析2019

    • 著者名/発表者名
      後田俊紀、矢内浩文
    • 学会等名
      電子情報通信学会 ヒューマン情報処理研究会
    • 関連する報告書
      研究成果発表報告書
  • [学会発表] 漢字二字熟語の語彙判断における概形の影響:書字方向による違い2017

    • 著者名/発表者名
      鈴木寛仁, 矢内浩文
    • 学会等名
      第16回情報科学技術フォーラム(FIT2017)
    • 関連する報告書
      2017 実施状況報告書
  • [学会発表] 空間的注意が二字熟語の語彙判断に及ぼす影響(その2)2017

    • 著者名/発表者名
      越中彩貴, 木之内 翼, 矢内浩文
    • 学会等名
      第16回情報科学技術フォーラム(FIT2017)
    • 関連する報告書
      2017 実施状況報告書
  • [学会発表] 空間的注意が二字熟語の語彙判断に及ぼす影響2016

    • 著者名/発表者名
      越中彩貴, 矢内浩文
    • 学会等名
      FIT2016(第15回情報科学技術フォーラム)
    • 発表場所
      富山大学
    • 年月日
      2016-09-09
    • 関連する報告書
      2016 実施状況報告書

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公開日: 2016-04-21   更新日: 2024-03-28  

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