研究課題/領域番号 |
16K00343
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
ソフトコンピューティング
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研究機関 | 立命館大学 |
研究代表者 |
徳田 功 立命館大学, 理工学部, 教授 (00261389)
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研究分担者 |
石村 憲意 立命館大学, 理工学部, 助教 (50779072)
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研究協力者 |
中村 渉
中村 孝博
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2016年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 性周期 / 概日リズム / 視交叉上核 / 同期 / 引込み / 振動子 / データ解析 / 数理モデル / 不妊治療 |
研究成果の概要 |
概日時計による性周期の制御メカニズムを理解することを目指して,野生型メスマウスの行動リズム計測、ヒトの体内時刻推定、概日時計による性周期制御の数理モデル試作を行なった。行動リズム解析から、位相応答特性には、性周期段階への依存性は見られないこと、また、シフト勤務を模擬した生活パターンによって,性周期に大きな乱れが生じることが分かった。次に、体毛を利用した概日時計測定により、被験者の負担を最小限にとどめ、コストを最小にした上で、1時間以内の精度でヒトの体内時刻を推定できることが分かった。最後に、数理モデルでは、SCNの時間シグナルの強度が、性周期の概日コントロールに重要であることが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
行動リズムの位相応答特性には、性周期依存が見られないことから、メスの概日行動を決めているのは中枢時計の視交叉上核であり、性周期の中枢への影響は弱いことが分かった。これは、中枢時計を整えることが、性周期の周期性を保つには重要という考えを支持している。また、昼夜勤のローテーションは時差ぼけを生じ、性周期を乱すため、妊娠を望む女性には避けるべき勤務形態であることが改めて浮き彫りとなった。排卵を促進し妊娠に至るには,規則性のある性周期を保つことが重要であり、本研究で明らかとなった概日時計による性周期制御の知見は,晩婚化が進み少子化問題を抱える先進国で深刻化する不妊治療の糸口を与えると期待される。
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