研究課題/領域番号 |
16K00355
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
知能ロボティクス
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研究機関 | 秋田県立大学 |
研究代表者 |
堂坂 浩二 秋田県立大学, システム科学技術学部, 教授 (70396191)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2020年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2016年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 感情認識 / 感情強度認識 / 自然言語生成 / 要約生成 / 対話処理 / 対話システム / 会話ロボット / マルチモーダル / 機械学習 / マルチラベル分類 / 知能ロボット / 感情コミュニケーション |
研究成果の概要 |
本研究では,絵と言語の双方を使って人間の感情コミュニケーションを活性化する会話ロボットを実現するための本質的な要素技術を開発し,会話ロボットの感情コミュニケーション活性効果を実証した.絵としては感情を表すために書かれた一筆書きの絵を用いた.絵と文章の双方から感情を認識する手法,感情判断理由を生成する手法,感情の強度を認識する手法を開発した.これらの要素技術を使って会話ロボットの感情コミュニケーション活性効果を実証する実験を行い,会話ロボットが人間の感情をオウム返しするよりも,感情判断理由を含めた共感表現を発言するほうが人間の感情コミュニケーションを効果的に活性化できることを実証した.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
人間は,言葉だけでなく表情・身振りなどの身体的表現,絵などの視覚的表現を使ってコミュニケーションを行う.従来の会話ロボット研究では,言語に加えて身体的な表現を使った研究が多くなされてきたが,本研究は絵という視覚的表現を使うことに特徴がある.絵は多くの人にとって感情を表すための身近な表現手段である.本研究では,複数の人間が絵と言葉を使って経験を語り合う場面で,会話ロボットが適切な共感を示すことによって,人間の感情コミュニケーションを活性化できることを示した.このことにより,会話ロボットが人間の感情表出を助け,心理セラピー効果をもたらし,社会交流活性化を通した認知症予防に寄与することが期待できる.
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