研究課題/領域番号 |
16K00365
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
感性情報学
|
研究機関 | 室蘭工業大学 |
研究代表者 |
工藤 康生 室蘭工業大学, 大学院工学研究科, 教授 (90360966)
|
研究分担者 |
村井 哲也 千歳科学技術大学, 理工学部, 教授 (90201805)
|
研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
|
配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2016年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
|
キーワード | 情報推薦 / 関係性マイニング / ラフ集合 / 感性情報学 |
研究成果の概要 |
本研究は,従来の情報推薦技術では考慮されていなかった,ユーザが持つ嗜好の矛盾をもユーザの感性的評価の特徴として推薦に用いる情報推薦手法を構築することを目的とする.本研究では,ラフ集合および研究代表者らが提唱した関係性マイニングを用いて,ユーザによるアイテム間の選好を関係性属性として明示することでユーザの選好パタンを構成し,ユーザ間で選好パタンを比較することを通じて情報推薦を行う手法を提案した.更に,嗜好の矛盾を含む選好パタンを扱う手法を提案し,これに基づく情報推薦システムを開発した.本研究により,嗜好の矛盾を許容する情報推薦の新たなアプローチを示すことができたと考える.
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
従来の情報推薦技術では,商品群に対するユーザの感性的評価結果は何らかの選好順序で表現されることが多いため,ユーザが商品間で矛盾した選好を暗黙的に有していても,これを直接的に情報推薦に反映させることは困難であった.これに対し本研究では,ユーザの嗜好を関係性属性の集合である選好パタンとして表現することにより,ユーザの嗜好が矛盾を含む場合でも,ユーザによる感性的評価結果として明示的に扱うことができる.これにより,ユーザによる感性的評価結果をより忠実に情報推薦に反映させることが可能となり,本研究はユーザの感性的評価に基づく情報推薦技術の発展に寄与できると考えられる.
|