研究課題/領域番号 |
16K00371
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
感性情報学
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研究機関 | 和歌山大学 |
研究代表者 |
伊藤 淳子 和歌山大学, システム工学部, 助教 (30403364)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2016年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | コミュニケーション支援 / 対面コミュニケーション / 遠隔コミュニケーション / 対話 / チャット / SNS / 視覚化 / 発言支援 / 雑談 / 非言語情報 / ユーザインタフェース / 対話支援 |
研究成果の概要 |
対話中のユーザに対し,議論の進行や発言の状態に応じたメッセージ提示,発言や同意の意思表示,自動的に動くアバターなどの視覚的な情報提示を行うことにより,場の空気が緩和されるとともに,ユーザがシステムを注視せずに自然な状態で会話できる可能性があることが示された.さらに,ユーザが非言語情報の表現に積極的に関わることができるなどの仕組みの面だけではなく,インタフェース面における要素,すなわち操作性,視認性,フィードバックも,コミュニケーションに対する満足度を高めるという点において重要だということが明らかになった.また,ゆるく他者と繋がるための要件として,一定程度の匿名性が必要であることが示唆された.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本課題で実装,検証した各システムでは,ユーザがシステムに働きかけた際に,視覚的に認知可能な形でシステムが何らかの反応を返すよう設計した.ただし,ユーザが可能な操作やシステムからの反応の大きさや種類には差があり,操作内容や反応の大きなものほどコミュニケーションに対する満足感の程度が高かった.特に,情報提示を行う機器に視覚的に様々なインタラクティブ性を付与することにより,社会的スキルが低めのユーザが操作を通じて徐々に落ち着きを取り戻し対話に参加する様子が見られた.この結果は,コミュニケーション能力が低下していると言われている学生の社会的スキル向上を支援するシステムなどにも応用可能である.
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