研究課題/領域番号 |
16K00373
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
感性情報学
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研究機関 | 九州工業大学 |
研究代表者 |
夏目 季代久 九州工業大学, 大学院生命体工学研究科, 教授 (30231492)
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研究協力者 |
定久 裕和
早田 孝明
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2018年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2017年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2016年度: 2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
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キーワード | 音楽嗜好性 / 脳波 / スペクトルパワー / 電極間位相差 / 気分変化 / サイバーボール / 嗜好判断 / 脳波パワー / 位相同期 / 音楽聴取 / バイオマーカー / θ波 / α波 / γ波 / 感性情報学 / 音楽 / 嗜好性 |
研究成果の概要 |
本研究では被験者に音楽を聴かせ、嗜好判断時間の後に嗜好を判断して貰った。その結果,音楽嗜好性の意志決定に左前頭γ波パワーが関係している事を見つけた。また嗜好性に有意に異なる電極間位相差が低周波位相差を特徴にし判別分析を行った所、平均80%程の判別が可能であり、パワー値よりも性能が良かった。また気分変化を誘導するサイバーボール課題を与えると音楽嗜好性と相関のある脳波パワー値は相関が無くなった。本研究により音楽嗜好性に関連する脳波パワー値、電極間位相差の存在を明らかにした。特に音楽嗜好性判別特徴としては電極間位相差が有用である事が明らかになった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
先行研究では音楽聴取と嗜好判断が同時に行われており、純粋に音楽嗜好判断の脳波が明らかで無かったが、本研究では音楽聴取と嗜好判断の時間を分け、嗜好判断の意志決定に左前頭γ波が関わる事を初めて明らかにした。またθ波の電極間位相差が音楽嗜好性に関与する事も初めて明らかにした。 本研究は、脳波を用いた音楽プレーヤーの開発に貢献すると共に、個々人に最も有効な音楽を提供するオーダーメイド音楽療法システムの開発にも繋がると考えられる。本研究は心理学、脳科学、工学を組み合わせた複合領域での研究成果で有り、今後リハビリテーション分野、医療分野においても多大な貢献が可能であると考えている。
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