研究課題/領域番号 |
16K00375
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
感性情報学
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研究機関 | 熊本大学 |
研究代表者 |
伊賀崎 伴彦 熊本大学, 大学院先端科学研究部(工), 准教授 (70315282)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2016年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | 感性計測評価 / モニタリング / マネジメント / 生体信号 / 嗅覚刺激 / 眠気 / 脳波 / 心拍変動解析 / グレープフルーツ香 / ラベンダー香 / 覚醒効果 / カロリンスカ眠気尺度 / サポートベクタマシン / 眠気予測 / 後頭部脳波 / 眼球運動 / 顔表情評定 / Hjorth's Activity / Hjorth's Mobility / 注視時間 / 感性情報学 / 人間生活環境 / 生物・生体工学 / リアルタイムマネージメント / 交通事故 |
研究成果の概要 |
カロリンスカ眠気尺度により評価された眠気について,そのときの脳波,心拍変動,注視・瞬目時間によって3段階(眠気なし/弱い眠気なし/強い眠気あり)を検知できることを見出した.また,回帰型サポートベクター回帰モデルを開発し,脳波による9段階の眠気推定や,過去5分間の脳波から30秒未来の眠気予測ができることも発見した.さらに,4・64%のグレープフルーツ・ラベンダー香嗅覚刺激による眠気減少/眠気維持を,カロリンスカ眠気尺度,脳波,心拍変動で認めた.以上より,嗅覚刺激の種類や濃度を変化させることで眠気に対する覚醒効果をマネジメントし,それを脳波や心拍変動解析でモニタリングすることの可能性が示唆された.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
生体信号による眠気の客観的評価に関する研究の多くは,ある一つの生体信号に対してある一つの解析方法を適用した場合について報告されることが多い.これに対して本研究課題では,同時に計測された複数の生体信号を多次元的に解析することにより,信頼性の高い眠気の予測の可能性を示唆した.本研究課題の遂行により,眠気を適切にコントロールできるようになり,結果として生産効率の向上や事故の防止に貢献できる.また,「眠気」から「睡眠」へと展開することで「睡眠時無呼吸症候群」や「乳幼児突然死症候群」の予知も期待されることから,その足掛かりとして意義がある.
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