研究課題/領域番号 |
16K00383
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
感性情報学
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研究機関 | 大阪樟蔭女子大学 |
研究代表者 |
豊島 久美子 大阪樟蔭女子大学, 児童教育学部, 准教授 (00565450)
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研究分担者 |
福井 一 奈良教育大学, 音楽教育講座, 教授 (10199185)
前田 則子 奈良教育大学, 音楽教育講座, 教授 (30273824)
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研究協力者 |
福井 一
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2018年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2017年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2016年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | 共感性 / 音楽嗜好 / オキシトシン受容体遺伝子多型 / パーソナリティ / 音楽嗜好と遺伝子多型 / 音楽生理学 / 音楽教育 / 感性生理学 |
研究成果の概要 |
本研究ではパイロット・スタディとして音楽と共感性の関係を心理学・社会学及び行動遺伝学的に調べた。共感性の生物学的指標としてオキシトシン受容体遺伝子の多型を用い、音楽嗜好やパーソナリティ、音楽行動との関係を分析した。その結果音楽嗜好とパーソナリティ(外向性、勤勉性)には有意差があり、音楽嗜好の程度が強いほど外向性や勤勉性が高かった。またオキシトシン受容体遺伝子多型のタイプとパーソナリティにも有意差があった。共感性の高いタイプの遺伝子型をもつ被験者はパーソナリティ得点も高い値を示した。本研究の結果により音楽嗜好とパーソナリティ、またパーソナリティとオキシトシン受容体遺伝子との関係が明らかになった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、特殊な音楽能力(才能)ではなく、一般人の音楽嗜好および音楽行動と、共感性に関連する受容体遺伝子との関係を検証することにより、ヒトの音楽行動の生物学的機能・意味について明らかにするためのパイロット・スタディである。今後研究を重ねることにより、ヒトの向社会性の心理特性とその遺伝基盤の解明につながる知見が得られると考える。また、ストレスや心の問題が社会問題化している我が国において、音楽を社会の紐帯を維持し高める目的で利用できる可能性が開ける。さらに、社会教育における音楽の意義や目的を示すことにもなろう。
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