研究課題/領域番号 |
16K00384
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
感性情報学
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研究機関 | 関西医科大学 (2017-2018) 生理学研究所 (2016) |
研究代表者 |
眞田 尚久 関西医科大学, 医学部, 助教 (40711007)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2018年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2017年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2016年度: 2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
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キーワード | 受容野 / 運動視 / 質感知覚 / 大脳皮質 / 高次視覚領野 / 質感 / 複雑運動 / MT野 / FST野 / 視覚運動 / 神経科学 / 脳・神経 |
研究成果の概要 |
空間的に複雑な動きを伴う運動情報が高次視覚領野でどのように処理されるのか調べるために、MT野及びFST野の複雑運動に対する応答特性を調べた。 平均の運動方向と運動ベクトルの空間連続性の二つのパラメータ用いた視覚刺激を作成し神経応答を調べた結果、MT野では運動方向のみに選択性を示す細胞と、運動方向と空間的連続性の両方に選択性を示す細胞がいることが分かった。FST野には運動方向選択性が低いが空間連続性に選択的に応答する細胞が観察された。これらの結果から、複雑運動情報はMT野から段階的に高次視覚領野で処理され、運動による形状知覚や質感知覚が実現されていくことが示唆される。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
これまでの視覚研究では物体形状情報は腹側経路(V4, IT野)、視覚運動情報処理は背側経路(MT, MST野)で行われていると考えられてきたが、両経路の情報がどのように収斂していくのかはまだ明らかでなかった。FST野は両経路と解剖学的につながりがあり、情報の統合処理をしている可能性は高い。属性が異なる皮質領野間の特性の違いを調べるためには多元的な性質を併せ持つ刺激を用いる必要がある。本研究では、運動情報と空間配置手がかりの両者を1元的に扱う視覚刺激を用いた。その結果、複雑運動情報処理という観点でMT野,FST野の両経路の反応特性を直接比較することが可能となった。
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