研究課題/領域番号 |
16K00395
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
生命・健康・医療情報学
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研究機関 | 山口大学 |
研究代表者 |
葛 崎偉 山口大学, 教育学部, 教授 (30263750)
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研究分担者 |
中田 充 山口大学, 教育学部, 教授 (60304466)
呉 靭 山口短期大学, 情報メディア学科, 准教授 (70708015)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2016年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 東洋医学 / ペトリネット / 五臓六腑 / 経絡 / モデリング / 人体モデル / シミュレーション / 任督二脈 / 奇穴 / 十二正経 / 三焦 / 腎経 |
研究成果の概要 |
本研究は,東洋医学における人体・経絡をシステムとして捉え,システムの構造と挙動の両方をモデリングできるペトリネットを用いて,東洋医学の理論に基づいた人体モデルの構築を目的とする.本研究ではまず,臓腑に関する表裏関係に基づいて三焦を加えた五臓六腑モデル,および,WHOが認めた経脈と奇穴の409個の経穴をもつ経脈・経穴モデルを構築した.次に,五臓六腑モデルと経脈・経穴モデルを結合させるためのインターフェースモデルを設計して,五臓六腑と409個の経穴を含んだ人体モデルを完成した.最後に,鍼灸治療の実例のシミュレーションを行い,構築した人体・経絡のモデルの有用性を確認した.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
鍼灸治療法は副作用が少なく未病や難病に効果があるとされ,WHO にも認められており今や世界中に広まっている.しかしながら,その治療は未だ経験的・臨床的に行われていることが多く,治療の仕組みや過程が科学的に解明されていない部分が多い.本研究は鍼灸治療の科学的解明を目指しており,システムのモデリングに優れたペトリネットを用いることで,複雑に絡み合う東洋医学の人体と経絡の関係を視覚的に表現することや鍼灸治療の効果をシミュレーションすることを可能にした.これらの研究成果は,鍼灸治療効果の予測や新しい治療法の発見につながり,東洋医学の発展に寄与する.
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