研究課題/領域番号 |
16K00405
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
生命・健康・医療情報学
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研究機関 | 玉川大学 |
研究代表者 |
杉崎 えり子 玉川大学, 脳科学研究所, 研究員 (20714059)
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研究協力者 |
相原 威
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2018年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2017年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2016年度: 2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
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キーワード | 海馬 / 歯状回 / 顆粒細胞 / 空間情報 / 非空間情報 / アセチルコリン / STDP / 神経科学 / 生理学 / 情報工学 / 生体分子 |
研究成果の概要 |
歯状回の顆粒細胞は、内側貫通路(MPP)と外側貫通路(LPP)から投射を受けており、各シナプスで見られるスパイクタイミング依存可塑性(STDP)にアセチルコリン(ACh)はどのような効果を及ぼしているか調べた。その結果、MPPおよびLPPによるSTDPはACh受容体の活性化によってBCM曲線に沿って増強するが、そのメカニズムは異なり、MPPではベースライン振幅が重要であることが分かった。これは、注意によってAChが働くと、空間情報(MPP)と非空間情報(LPP)の記憶は異なる仕組みで強化されることを示している。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究により、場所などの空間情報や匂いなどの非空間情報に「注意」が働くと、メカニズムは異なるものの、記憶は強化されることが明らかとなった。この解明は、認知症の一つで脳内のAChレベルの低下によって記憶障害が引き起こされると言われているアルツハイマー病患者に対する、空間情報と非空間情報の学習機能改善につなげられると考える。それにより、社会問題となっているアルツハイマー病患者の日常生活の混乱を低減できることが期待できる。
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