研究課題/領域番号 |
16K00406
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
生命・健康・医療情報学
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研究機関 | 日本医科大学 |
研究代表者 |
工藤 光洋 日本医科大学, 医学部, 講師 (20256978)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2016年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | IGF2BP3 / IMP3 / RNA結合蛋白質 / 遺伝子ネットワーク / プロテオミクス / 次世代シーケンス / 大腸がん / 細胞増殖 / 次世代シークエンス / 大腸癌 / 次世代シークエンサー / シグナル伝達 |
研究成果の概要 |
IGF2BP3は大腸がんで正常の大腸に比べ発現が高いことが報告されており、大腸がんの増殖、転移、浸潤などとの関連が注目されている。大腸がん細胞株をsiRNA処理してIGF2BP3の発現をノックダウン (KD)すると、細胞増殖能が抑制された。さらに、siRNA処置48時間後のタンパク質の発現レベルを質量分析装置で網羅的に解析すると、IGF2BP3のKDにより、アポトーシスの正の制御に関与するタンパク質の発現が増加し、逆にmRNAからタンパク質が合成される翻訳の過程に関与するタンパク質の発現が低下していた。これらから、IGF2BP3が翻訳やアポトーシスの制御に重要な役割をすることが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
IGF2BP3はターゲットのmRNAに結合し、そのmRNAの発現を調節して、細胞増殖や細胞遊走、細胞浸潤に影響を与えること考えられる。本研究では、大腸がん細胞において、IGF2BP3をKDすると、細胞増殖が抑制され、アポトーシスを正の制御をするタンパク質の発現が増加し、mRNAからタンパク質が合成される翻訳の過程に関与するタンパク質の発現が低下していたことが確認された。これらのことより、IGF2BP3は、アポトーシスや翻訳に関与する遺伝子やタンパク質の発現に影響することで、大腸がん細胞で重要な役割を果たしていることが示唆された。IGF2BP3の機能解明は大腸がん研究に有用と考えられる。
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