研究課題/領域番号 |
16K00418
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
ウェブ情報学・サービス情報学
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研究機関 | 東京大学 (2017-2018) 筑波大学 (2016) |
研究代表者 |
橋本 康弘 東京大学, 大学院総合文化研究科, 特任研究員 (10376494)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2016年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | ソーシャルタギング / ソーシャルネットワーク / Yule-Simon過程 / 優先的選択 / 進化 / 新規性 / コミュニティ / ベキ則 / ゆらぎ / バースト / 隣接可能性 / Yule過程 / Simon過程 / Zipf則 / Heaps則 / 共進化 |
研究成果の概要 |
写真共有サービスなどで一般的となったソーシャルタギングシステムを、タグと人間行動が共進化的に発展していく協同的な現象と捉え、タグの生成と選択のダイナミクス、その背後にあるユーザの選好的な構造に関して、実験と解析の両面から実証的な分析を行った。タグとその組み合わせの選択のメカニズムは、多く使われたものほどさらに使われやすくなるモデルがよい説明を与える一方で、短い時間スケールでは非一様な選択パターンが存在することを明らかにした。また、多数のタグについて、それと隣接する共起構造の変化を可視化した結果、タグとその組み合わせのオープンエンドな進化を示唆する特異的なパターンを見出した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ソーシャルタギングシステムは、新しいタグの発明とタグへの投票行動によって、その意味の構造を発展させながら、それによって次の人々の行動を方向付けていくシステムである。そのメカニズムを理解することは、新しい概念やアイデアを産み出す原動力とその社会的受容、つまりイノベーションを理解する上での示唆を与えると期待できる。本課題ではタグの生成と選択の基本となる数理モデルを発展させ、背後にある人間行動との強い相関の存在を明らかにした。同時に、タグという文化遺伝子のオープンエンドな進化の端緒を可視化することに成功した。
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