研究課題/領域番号 |
16K00511
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
環境動態解析
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
豊田 威信 北海道大学, 低温科学研究所, 助教 (80312411)
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研究分担者 |
三寺 史夫 北海道大学, 低温科学研究所, 教授 (20360943)
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研究協力者 |
木村 詞明
Haas Christian
Hutchings Jennifer
Fraser Alexander
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2016年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | 季節海氷域 / 海氷力学過程 / リモートセンシング / レオロジー / 気候変動 / 氷盤分布 / 数値海氷モデル / 海氷ー波相互作用 / 氷厚分布 / 自然現象観測・予測 / 極地 / 環境変動 |
研究成果の概要 |
季節海氷域における数値海氷モデルの精度向上に資することを目的として、北極海やオホーツク海の観測データを基に変形氷を検出するアルゴリズムの開発および従来のモデルの海氷力学過程の検証を行った。前者については両海域の観測結果から氷厚値よりも氷厚と密接に関わる変形氷を検出する方が現実的と判断し、PALSAR画像を用いたアルゴリズムを開発して変形氷分布の特徴をある程度明らかにした。一方、後者については従来モデルで慣習的に用いられてきた海氷の塑性体としての振る舞いに着目し、降伏曲線の物理的な意味を見出すとともに、AMSR-E画像等から作成した海氷速度データを基にその妥当性を定量的に吟味した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
現在の気候モデルで用いられている数値海氷モデルは北極海における現実の平均氷厚の急激な減少を十分には予測できておらず、この主な要因として海氷力学過程の取り扱いの不十分さが指摘されてきた。力学過程に関する観測データが不十分である現状を踏まえ、本研究では変形氷検出のアルゴリズムの開発と理論的な枠組みの検証に取り組んだ。得られた結果により、氷厚分布変動の実態および力学過程がより定量的に把握できることが期待され、今後の力学過程の改良に向けての重要な道筋が与えられたと考えている。
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