研究課題/領域番号 |
16K00515
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
環境動態解析
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
戸田 求 広島大学, 生物圏科学研究科, 講師 (40374649)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円)
2018年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2017年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2016年度: 3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
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キーワード | 台風撹乱 / 生態系レジリエンス / 光合成 / 形態的応答 / 気候変化 / 生態系撹乱応答 / ダケカンバ先駆種 / 光合成機能 / 樹冠構造 / 生態系モデル / 大気ー生態系モデル / 台風撹乱模倣実験 / 極端気象 / パラメータ推定 |
研究成果の概要 |
本課題は、代表的な極端気象現象の台風に着目した生態系撹乱の影響評価研究であり、実際に起きた大型台風を再現し、撹乱後の回復過程の中でみられた生態系炭素動態の諸現象を調べることを目的とした。実験の結果、撹乱後に生態系の葉群機能応答、構造応答が顕著に現れ、対象樹種であるダケカンバ種の特徴的応答が示された。さらに、この現象を制御した要因の特定を行うための補助的実験と統計モデル解析との比較から、葉群の形態的応答の動態傾向が明らかとなり、撹乱後の生態系応答を解明することに成功した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では将来予想される気候変動下での生態系応答を最新の手法を用いて実証した。一般に、陸上植生が環境との相互作用の結果として大気表層の環境形成に重要な役割を担っていることは社会において認識されている点ではあるが、一方で近未来の環境に対する生態系の応答能の理解は未だに不十分であることは認識されていない。本研究意義は、近年の大きな社会問題といえる極端気象現象に対する生態系の頑強性を定量化し、生態系の脆弱性を「みえる化」させることにあり、この点において本研究は一定の成果を示すことができた。同時に、生態系の複雑性と関連してさらなる研究推進の必要性もアピールできたと考える。
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