研究課題/領域番号 |
16K00518
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
環境動態解析
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研究機関 | 琉球大学 |
研究代表者 |
安元 純 琉球大学, 農学部, 助教 (70432870)
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研究分担者 |
安元 剛 北里大学, 海洋生命科学部, 講師 (00448200)
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研究協力者 |
廣瀬 美奈 (安元 美奈)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2016年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | サンゴ / 石灰化機構 / 各種リン酸塩 / 石灰化阻害 / 地下水 / 海底湧水 / 石灰岩地域 / サンゴの石灰化機構 / リン酸塩 / 物質循環 |
研究成果の概要 |
本研究では,サンゴの稚ポリプを用いた生物活性試験により,海水中のリン酸塩はサンゴの細胞間隙を通り素早く造骨細胞内に到達し,サンゴの骨格形成(石灰化)を阻害している事が明らかになった。陸域の土壌・地下水及びサンゴ礁池内外の海水中の各種リン酸塩の動態解析の結果,海域へのリン酸塩負荷量を考える上で,オルトリン酸以外の形態のリン酸塩が非常に重要であることが分かった。加えて、陸域から供給されたリン酸塩は海水中で拡散できずに海底の砂に蓄積されており,サンゴの回復を妨げていることが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究で対象としている海洋生物の石灰化は、地球上の炭素循環や地球の気候システムにも大きく寄与している可能性かあり,沿岸汚染はサンコ礁海域の生態系を破壊するだけではなく,地球全体の気候システム影響を及ほしている可能性かあるため,研究の意義は大きい。さらに,本研究により陸域から供給されるリン酸塩か,砂や岩盤に吸着することで海底に蓄積され,サンゴの回復を阻害していることが示唆された。この成果により,今後,サンコ礁海域における明確な環境基準値の設定か可能となり,海洋環境保全に与える好影響は計り知れない。
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