研究課題/領域番号 |
16K00554
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
放射線・化学物質影響科学
|
研究機関 | 国立感染症研究所 |
研究代表者 |
藤本 浩文 国立感染症研究所, 品質保証・管理部, 室長 (60373396)
|
研究分担者 |
小池 学 国立研究開発法人量子科学技術研究開発機構, 放射線医学総合研究所 重粒子線治療研究部, 主幹研究員(定常) (70280740)
|
研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
|
配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2018年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2017年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2016年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
|
キーワード | クラスターDNA損傷修復 / DNA二本鎖切断 / Ku / 分子シミュレーション / ライブセルイメージング / クラスターDNA損傷 / DNA修復 / DSB修復 / APサイト / NHEJ |
研究成果の概要 |
放射線によって生じるクラスターDNA損傷は狭い範囲に損傷が集中するために修復されにくく、DNA二本鎖切断(DSB)を誘発しやすいと考えられる。本研究では、DSB修復過程の初期段階において切断されたDNA末端を認識するKuタンパク質がクラスターDNA損傷によって誘発されるDSBをどのように認識し、結合するのかを、計算化学的手法、および分子細胞生物学的手法を用いて検討することで、Kuが認識・結合しやすい/しにくい末端形状の特徴を明らかにしたいと考えた。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
放射線被曝によって生じるDNA損傷は狭い範囲に集中しやすい特徴があり、単独損傷に比べて修復されにくいと言われている。複数の損傷が修復されないまま蓄積すると二本鎖切断(DSB)に発展しやすい。DSBは正常に修復されなければ強力な突然変異原となり細胞死の一因にもなることから、細胞にとって最も重篤な損傷の一つと考えられる。本研究課題を通してDSB修復酵素であるKuが認識・結合しやすい末端形状の特徴を明らかにすることができれば、放射線被曝によるDNA損傷が誘発する生物現象と、細胞内代謝や化学物質への曝露といった他の損傷誘発要因によって生じる現象との違いを明らかにできるのではないかと考えている。
|