研究課題/領域番号 |
16K00558
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
放射線・化学物質影響科学
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研究機関 | 岐阜薬科大学 |
研究代表者 |
井戸 章子 岐阜薬科大学, 薬学部, 助教 (00336629)
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研究分担者 |
永瀬 久光 岐阜薬科大学, 薬学部, 名誉教授 (40141395)
中西 剛 岐阜薬科大学, 薬学部, 教授 (50303988)
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研究協力者 |
白石 絵里奈
髙橋 京佑 , 学部6年生
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2017年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2016年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 有機リン系難燃剤 / RXR / PPARγ / 核内受容体 / 免疫毒性 / 樹状細胞 / RXRα / DC2.4細胞 / 核内受容体アゴニスト活性 / 細胞毒性 / リガンド結合親和性 / 環境学 / トキシコロジー / 難燃剤 |
研究成果の概要 |
リン酸エステル系難燃剤は空気中に徐々に揮発することから、シックハウス症候群や化学物質過敏症などの免疫関連疾患が疑われているが、科学的データがほとんどない。そこで、有機リン系難燃剤のリスク評価を目的として、炎症反応の進展や免疫機構に関与しているPPARγなどの核内受容体を介した免疫機能への影響を検討した。その結果、有機リン系難燃剤の中にはPPARγアゴニスト活性を示すものが存在するものの、抗原提示能への影響にはPPARγに対する作用は関与しない可能性が示された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、一部の有機リン系難燃剤が、免疫系の初期段階である樹状細胞への抗原提示に影響を及ぼす可能性を示した。さらに、免疫系に関わりのある核内受容体PPARγに対してアゴニスト活性を示す有機リン系難燃剤が存在するものの、その作用はPPARγを介していない可能性が示唆されている。本研究結果は初めて得られた知見であり、科学的根拠に乏しい有機リン系難燃剤の免疫毒性に対するリスクアセスメントに大きく貢献できるものと考える。
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