研究課題/領域番号 |
16K00566
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
環境影響評価
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研究機関 | 福井県立大学 |
研究代表者 |
大石 善隆 福井県立大学, 学術教養センター, 准教授 (80578138)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2016年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | コケ植物 / 生物指標 / 窒素汚染 / 窒素安定同位体 / 越境大気汚染 / 広域スケール / 山岳 / 金属同位体 / 窒素同位体 / 鉛同位体 / ストロンチウム同位体 / 日本 / コケ / 生態系機能 / 山岳地域 / 都市域 / 環境影響評価 / 環境政策 / 大気汚染 / 窒素降下物 |
研究成果の概要 |
本研究では、コケ植物を指標として、時空間スケールで日本における窒素汚染の影響を明らかにした。その結果、山岳域では高標高域の西斜面において、大陸由来の窒素化合物による汚染が進行しつつあることが明らかになった。その一方、日本全域を対象とした分析では、窒素汚染の空間パターンを検出することができなかった。この理由として、コケの窒素成分には、大気降下物だけでなく、土壌の窒素成分の影響も強く受けていたことが挙げられる。そのため、土壌タイプが大きく異なる地域間では、窒素汚染の評価が難しかったのだろう。また、過去の標本を利用してこの70年間における窒素汚染の変遷の評価を試みたが、明確な傾向はみられなかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の意義として、(1)調査が容易な指標生物を利用することで、低コストで窒素降下物の汚染が評価できること、(2)金属同位体比も同時に利用することで、多角的に大気降下物による汚染を評価することができること、が挙げられる。 また、生物指標は機器を設置する必要がないことから長期モニタリングに最適であり、生物指標を利用した環境動態モニタリングの提案にもつながることが期待される。
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