研究課題/領域番号 |
16K00576
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
環境影響評価
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研究機関 | 茨城工業高等専門学校 |
研究代表者 |
千葉 薫 茨城工業高等専門学校, 国際創造工学科, 准教授 (50415775)
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研究分担者 |
小池 正記 広島工業大学, 工学部, 教授 (00356958)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2016年度: 3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
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キーワード | ストロンチウム / ジピコリン酸 / MALDI-TOF-MS / 質量分析 / NMR / HPLC / 環境技術 |
研究成果の概要 |
核磁気共鳴法(NMR)と液体クロマトグラフィー(HPLC)を用い、飛行時間型マトリックス支援レーザーイオン化質量分析装置(MALDI-TOF-MS)のマトリックスとなるジピコリン酸と、Sr2+および90Srがβ崩壊して生成されるY3+やZr4+との複合体の分析を行った。その結果、Sr2+とジピコリン酸は1:1の複合体を形成するのに対し、YやZrでは、分子量の大きな多量体を形成することがわかった。本研究の結果より、ジピコリン酸とコンパクトな複合体を形成しやすいという性質が、ジピコリン酸を用いたMALDI-TOF-MSを行った場合にSrが1価のイオンとして観測されやすい要因であることが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本手法は、東日本大震災に伴う福島第一原子力発電所における原子力災害をきっかけに、非常時、β線放出核種である放射性Srを、迅速、簡便に検出する手法として開発された。日本が世界に先駆けて開発したMALDI-TOF-MSに、食品に含まれる安全なジピコリン酸をマトリックスとして用いることで、ジピコリン酸とコンパクトな複合体を形成するSrイオンが効率よく検出される。一方、ベータ崩壊の産物であるYやZrは、ジピコリン酸を多量体化させるため検出されない。特殊な質量分析装置や高度な測定技術、煩雑で時間を要する試料調製が不要の本手法は、万が一の原子力災害への最も適切な備えとなるであろう。
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