研究課題/領域番号 |
16K00579
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
環境影響評価
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研究機関 | 国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構 |
研究代表者 |
三浦 一芸 国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構, 西日本農業研究センター, グループ長 (10355133)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2016年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 保全生態 / 生物的防除 / 共生微生物 / 生物農薬 / 土着天敵 / Wolbachia / 生態系影響評価 |
研究成果の概要 |
タイリクヒメハナカメムシ (以下タイリク)は日本でアザミウマの防除に広く販売されている。販売しているタイリクはCIWolbachiaに感染している。そのため、野外で感染雌の分布が拡大すると考えられる。そこで、分子生物学的手法を用いてWolbachiaの感染の有無やDNA解析をおこない、タイリクの感染系統の非感染系統への影響を検討した。放飼地域には天敵製剤由来と考えられる個体が多く採集される地域が存在した。放飼タイリクのWolbachia感染率は無放飼地域より高かった。しかし、放飼地域のmtDNAおよび核DNAの多様性は無放飼地域と変わらないことより天敵製剤は生態系への影響は低いと考えられた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
環境保全型農業を推進する上で「生態系の食物連鎖を利用する」生物農薬は重要な防除手段である。しかし、生物農薬の無計画な放飼は生態系の攪乱を起こす可能性を秘めている。これまで環境省・農林水産省のガイドラインは生物農薬を導入する際に必要な事前評価のための判断基準や導入基準について必ずしも明確ではなかった。本研究の成果は、環境省・農林水産省に対して「生物農薬」や「ハナバチを含む有用昆虫」における政策課題に対して、導入生物の生態リスク管理の必要性を提言し、具体的事例および科学的データを蓄積して、環境省・農林水産省に対して対策の実行を促すことができる。
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