研究課題/領域番号 |
16K00581
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
環境影響評価
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研究機関 | 国立研究開発法人海洋研究開発機構 |
研究代表者 |
鈴木 和良 国立研究開発法人海洋研究開発機構, 北極環境変動総合研究センター, 主任技術研究員 (90344308)
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研究協力者 |
ZUPANSKI Milija
ZUPANSKI Dusanka
松尾 功二
松村 伸治
MERNILD H. Sebastian
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2016年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | データ同化 / 大気陸面結合 / 衛星観測 / アンサンブルシミュレーション / ネスティング / 予測誤差共分散 / 多圏相互作用 / 観測システム実験 / 表面質量収支 / 重力衛星GRACE / 海水準変動 / 海水面温度 / 大気海陸面結合 / 気候変動 / 質量収支 / 氷床 / 水循環 / 結合システム |
研究成果の概要 |
新たに開発した結合データ同化システムは、側面境界条件の影響を緩和するGlobal WRF(GWRF)モデルを用いた全球データ同化システムである。GWRFモデルはネスティング機能を有し、全球スケールと領域スケール(グリーンランド氷床域)の相互作用を可能とする。さらに、領域WRFモデルの側面境界条件問題を緩和し、データ同化システムを長期間安定的に運用する上で有利である。 データ解析より、環北極ツンドラ域では明瞭な夏季温暖化が生じており、この夏季温暖化がツンドラ域からの蒸発散量を増加させることで、陸水貯留量を減少させていることを指摘した。温暖化は、さらなる乾燥化に繋がることが示唆される。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
最初の結合データ同化システムの論文が、Atmospheric Science Lettersの2017-2018年に出版された論文中、2018年のTop Downloaded paperとして、Wiley出版社から証明書が発行された。さらに、本研究で新たに開発した大気陸面結合データ同化システムは、全球スケールと領域スケールをシームレスにつなぐ事が出来る。 また、再解析データの解析から、夏季の北極温暖化の実態解明につながる、環北極ツンドラ域の乾燥化の解明を行った。これについてはプレス発表によって、研究成果が全国紙や専門紙に数多く紹介され、研究成果の還元と国民に対するアウトリーチ活動に繋がった。
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