研究課題/領域番号 |
16K00585
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
環境技術・環境負荷低減
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研究機関 | 岡山大学 |
研究代表者 |
永禮 英明 岡山大学, 環境生命科学研究科, 准教授 (60359776)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2016年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 下水 / 水処理 / 資源回収 / リン / 肥料 / 食料生産 / 廃水処理 / 微細藻類 / カロテノイド / アスタキサンチン / ヘマトコッカス / 下水処理 / 藻類細胞 / リン回収 / 下水道 / 環境技術 / 排水・排ガス・廃棄物等発生抑制 |
研究成果の概要 |
持続可能な食料生産を維持するために,下水中に含まれる肥料成分・リンを回収しながら,なおかつ付加価値物質としてカロテノイドの一種・アスタキサンチンを生産・回収するための藻類培養技術について検討した。藻類にはヘマトコッカス(Haematococcus pluvialis)を使用した。ヘマトコッカスは増殖速度が遅く大量培養が難しいことから,オゾンを使い他の雑菌繁殖を防止しヘマトコッカスを大量培養する方法を検討した。ヘマトコッカスは他の微生物に比べ高いオゾン耐性を示した。また,ヘマトコッカス細胞から,細胞内に蓄積したリンとアスタキサンチンとを回収する方法について検討した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
世界人口が増加し食料と肥料の需要が高まる一方,肥料資源としてのリンの減少が懸念されている。このような状況の下,下水から使用済みのリンを回収し再利用する技術の確立が求められている。既に回収技術はあるものの,経済的な課題から普及が進んでいない。本研究は高付加価値物質であるアスタキサンチンを生産・回収することでリン回収に要する費用を賄えるような技術を開発することを目的としている。この技術が確立されたなら,下水処理場が自発的・積極的にリン回収技術を導入し,それによって持続可能な食料生産に近づけるものと考えている。本研究では基礎技術の確立を目的として実施し,実現の可能性を得た。
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