研究課題/領域番号 |
16K00589
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
環境技術・環境負荷低減
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研究機関 | 宮崎大学 |
研究代表者 |
宮武 宗利 宮崎大学, 工学部, 助教 (40315354)
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研究分担者 |
塩盛 弘一郎 宮崎大学, 工学部, 教授 (80235506)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2016年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | ヒ素の無毒化 / 酵素の固定化 / 環境技術 / 酵素工学 / 環境負荷低減 / 無毒化 / 酵素 |
研究成果の概要 |
本研究では、微生物の機能を利用した無機ヒ素のメチル化によるヒ素の無毒化をより効率的に進めることを目的として、組換え体大腸菌でヒ素メチル基転移酵素を発現させ、抽出した酵素を使って無機ヒ素のメチル化について検討した。さらに、酵素活性を維持しながら連続してメチル化を行えるように、酵素を固定化したマイクロカプセルを使って、無機ヒ素のメチル化を行った。その結果、無機ヒ素を毒性に低いメチル化有機ヒ素に変換することができた。今後、マイクロカプセルに酵素を固定化するときの調製条件を検討することにより、さらに酵素活性の残存率を上げることができ、メチル化有機ヒ素化合物の割合を増やすことができると考えられる。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
有毒な無機ヒ素の処理方法として、早急に実用化が求められているのが無機ヒ素のメチル化による無毒化処理法である。しかし、現在まで実用化に至っていない。その理由として、無機ヒ素のメチル化効率の低さとコストの高さが挙げられる。 本研究によって、直接ヒ素メチル基転移酵素を使ってメチル化反応を行うことで、メチル化有機ヒ素への変換効率を向上させることができる。さらに、無機ヒ素のメチル化反応が高効率で連続して行えることができれば、メチル化効率やコスト面からも有用な技術であることは明らかである。この技術を無毒化プロセスへ応用することで、無機ヒ素の無毒化処理法の実用化に繋がっていく。
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