研究課題/領域番号 |
16K00598
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
環境モデリング・保全修復技術
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研究機関 | 茨城大学 |
研究代表者 |
安江 健 茨城大学, 農学部, 教授 (10270852)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2016年度: 2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
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キーワード | 放牧ヤギ / 休息時空間分布 / 排泄行動 / セシウム簡易除染技術 / 階層型休息舎 / 休息台の高さとスロープ斜度 / 耕作放棄地 / セシウム回収技術 / 休息台の高さ / 休息台へのスロープ斜度 / 汚染除去・修復技術 / 最適休息台 / 空間行動 / 放射性セシウム |
研究成果の概要 |
反芻家畜に摂取された植物中の放射性セシウム(以下Csと略)の大半が排泄物中に排出されることから、放牧ヤギの排泄場所を誘引することでCsの特定場所への集積を促進し、放牧地の簡易な除染技術に役立てることを目標とした。 雄と雌とで異なる階層を使い分け可能な30~35°のスロープ斜度を持つ階層型休息舎を放牧地に設置することで放牧ヤギの空間分布の制御(誘引)は可能であり、それによってCsの簡易な集積が可能であることが示された。またこれらCsの集積効率を高めるためには、誘引のための階層型休息舎を斜面下部に設置すること、ならびに去勢雄を含む雌雄混成群を活用することが必要であることが明らかとなった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
家畜の放牧が放牧地内でのCsの水平的移動に及ぼす影響に関しては、チェルノブイリ原発事故時においてもほとんど調べられておらず、その知見をCsの集積化にまで応用する研究は皆無である。一方で、本研究ではヤギが休息時に高頻度で利用する休息台の最適設計を検討するが、これらの設計はルーズハウジング型ヤギ舎など、狭い畜舎内での3次元的空間利用による飼育可能頭数の向上や、飼育環境のエンリッチメント化といった家畜福祉上有意義な飼育方法の改善にも情報を提供することができる。
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